会計を済ますと男性陣は外に出た。「手伝ってあげないんですか?」「ああ…ええねん…あの2人一緒に住んどるから…そこまで面倒みなくても…こっから近いし」「はぁ…」だが俺は荷物を持ってるし気になって中に戻った。女子トイレの外で10分程待ってるとようやく2人が出て来た。「沙希先輩大丈夫ですか?」「待っててくれたん?…ありがとぉ」店の外に出ると誰もいない。俺は「沙希先輩…瑠美先輩おんぶしますよ?」「ええって」「大丈夫ですよ」「ホンマに?助かるわぁ」荷物を置いて瑠美先輩をおんぶし歩き出した。「助かるわぁ…瑠美以外と重いねん」と言った。「しかし…ホンマにウチの連中は…」「いつも何ですか?」「最初の頃は送ってくれたんやけど…さすがに何回も続くとね…」「なるほど…それなら確かに…」…裏通りに入り10分程歩くと「ここやねん」と沙希先輩が言った。見ると立派なマンションだった。オートロック付きのエントランスに入りエレベーターに乗り込んだ。「ウチらここの6階やねん」と言ってボタンを押した。
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