その日の夜夕飯を食べながら由紀が言った。「タッ君…今週末ウチの会社でお花見があるから、土曜日の夜私居ないからね…」「どこでやるの?」「〇〇公園」「分かった…」「ゴメンね?」「ううん…いいよ…たまにはね」「タッ君の所は?」「分からない…明日聞いてみるよ…」…翌日、先輩に聞いたら「今週末に〇〇公園でやるよ」と言った。由紀の会社と同じ公園だった。この年は寒波の影響で桜の開花が少し遅れていた。…そしてその日の夜由紀に話した。「ホント?同じ公園なんだ?」「うん…聞いて驚いたよ」「新人さんは場所取り?」「うん…そうみたい」「まだ寒いから大変だね…」「雨降らなければいいけど…」「差し入れ持って行くね…」「うんありがとう」…そして金曜日の夜から公園に行って場所取りをした。同期の新人3人で代わる代わる見張りをした。運悪く朝の一番寒い時間帯が俺だった。毛布にくるまりホッカイロで暖をとっていた。すると6時半頃由紀が来た。「タッ君ご苦労様」「あっ由紀…」「これ食べて温まって」と温かいコーヒーとカップ麺を出してくれた。「温けぇ…生き返るぅ…ありがとう」とお礼を言った。
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