俺は原付の燃料を入れに出掛けた。原付の癖を知る為に少しツーリングをした。夕方になり家に戻った。原付を車庫に入れ家に入った。「どうだった?」「うん…ちゃんと使える」「そう良かった…そろそろご飯出来るから…」と言われ俺は椅子に座って待った。ふと由紀を見るとあの頃となんら変わらない叔母がそこにいた。そのまま暫く見つめていると由紀は振り返った。「んっ?どうしたの?」「えっ!?…あっうん…懐かしいなぁと思って…よくここから見てたなぁって」「フフっそうね…さあ出来たよ…持っていって」と言われおかずを運んだ。「タッ君はビール呑む?」「少しだけ」と答えると「じゃぁ半分こしようか?」と言い500缶とコップを出してきて注いだ。「呑める?」「うんこの位なら」乾杯してご飯を食べ始めた。「あ~っ美味いっおばあちゃんの味だぁ」「ホント?なってる?」「うんっなってる」「良かったぁ…タッ君おばあちゃんが作ったこれ好きだったもんね」と由紀は嬉しそうに言った。「覚えてたの?」「うんそうよっ…いっぱいあるからどんどん食べて」と由紀は言った。
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