伯父の父は思ったほど深刻ではなかったようで、次の日の昼前に3人揃って帰ってきた。
脱け殻の伯父はリビングの隅に座り、従姉は逆に開き直ったのかソファに不貞腐れてドカッと座っていた。
→本当に気づかなくてごめんなさい……本当に不快だったわよね
『……………』「……………」
→………ねぇ……もしかして……サヤちゃん、あなたも何かされたりしたの?
『……………』
→みんないたら言えないなら部屋で2人で話しましょうか?
『……………』
黙り込んだ姉の様子に何かを感じとった伯母が、場所を変えようと立ち上がった時に従姉が笑いだした。
《プッ!アハハハッ!》
→なに!?なんで笑うの!?
《言えばいいのに。パパにやられまくったって~!》
→えっ……?
《サヤもユウトもパパにオモチャにされてたし~!あたしがパパとするよりずっも前からね~!》
伯母は驚き固まると、隅にいた伯父の方にゆっくり振り向き睨んでいた。
正座して目を泳がす伯父を見て伯母は確信し、無言のまま俺と姉は部屋へ連れて行かれた。
部屋に入るなり土下座する伯母を姉が止めたが、伯母は床に手をついたまま話しはじめた。
俺と姉がされた事をとにかくすべて教えてほしいと言い、姉はそれに対し淡々と答えていた。
涙を流しながら聞く伯母に、感情を入れずに事実だけを言う姉の対象的な様子が印象的だった。
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