橋本と沢田は直接職場に行って伯父には内緒の話があると喫茶店に呼び出した。
なにも知らずにのこのこやって来た2人に、まずはアレが気持ちよかったコレが一番興奮した等の話をし、頃合いを見て姉は封筒をそれぞれの前にひとつずつ置いて話しだした。
『橋本さん、沢田さん、その封筒の中身とそれぞれの財産、交換しませんか?』
2人はキョトンとした顔で姉を見ていた。
『動産、不動産、預金、株その他、全ての財産とこの写真を交換してください』
→ちょ、ちょっと何いきなり?びっくりするわ~。えっと、何?財産と写真の交換って?
『見てもらえればわかります。その価値はあると思いますよ』
2人は封筒を開けて中身を見た瞬間に凍りついた。
『いままでたくさん撮られたけど、データは全部橋本さんと沢田さんが持ってますよね?でもこの3ヶ月で私達も撮ってたんです。この意味がわかりますか?』
2人は凍りついたまま何も喋らず写真を見つめていた。
『淫行、監禁、暴行、強姦、売春の強要……挙げればきりがないですね。そこで提案してるんです。この写真と財産を交換しませんか?捕まって社会的に死ぬか、財産とデータを渡して生き延びるか、2つにひとつです。』
『返事は明日までです。延長はしません。明日の午後6時を過ぎたら私たちはこの写真を持って警察に行きます。伯父に相談するのも無しですよ?』
それだけ伝えると姉は写真を回収して俺の手を取って店を出た。
『…緊張したぁ……』
「ねぇちゃんすげぇ…交渉人みたいだった」
『そぉ?…とりあえずあの2人は返事待つだけ。伯父さんとチハルもすぐに手つけないとね!』
「今週から?あれやるんだよね?」
『そ!ユウト頑張ってね!』
「わかった。」
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