平日の車内はすいていた。僕と姉は何度もキスをした。新青森についてホタテ料理とアップルパイに舌鼓を打った。港を散歩して、津軽海峡冬景色の歌碑の前で記念写真を撮った。
「新婚さんかい、羨ましいねぇ~」地元の人に声をかけられた。
「新婚さんだって、ノン、わたしたちお似合いなんじゃない」姉は休止ニコニコしていた。
「お姉ちゃんベタベタしすぎだよ」
「もう、名前で呼んでよね、あなた」姉は人目を気にせず僕の頬をつんつんした。
「もう、みなみ近いよ~」
フェリーで北海道に向かった。個室を予約してあった。それは姉の策略だったのだろう。姉は僕に襲いかかってきた
「みなみ、待ってよ」
「待てないよ、早く~」函館に到着するまで姉は僕を離してくれなかった。
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