「これこれ、この子、ボーカルで前髪をカールさせてるロングヘアーの娘」動画が再生された
「Burnning love だってあなたが好き~、そうPM I love you~」そんな歌詞が流れた
「もう本当にやめて、お願い、お姉さまなんでもしますから」母がにんまりとした
「どう、ノンちゃん、里帆の恥ずかしい過去、インディーズ女子ロックバンド、ブラックサファアイアの唯一のヒット曲、PM I love you,わたしは好きだったけどね」
「でも里帆さん、カッコいいよね」
「純真な少年はころっと騙されちゃうね」
「ああ、やめて~」
「この子、歌が下手なのよ。だからステージは全部口パク、いろいろなバージョンがあってばれなくてすんだけど、その辺は頭のいい女子大生だったからね」
「あ~ん、恥ずかしい」里帆さんはさらにシャンパンを3杯空けた
「ノンちゃん、里帆とのデートでカラオケ行ったことないでしょう、めちゃくちゃ下手だから」
「お姉さんそこまでにしてください」里帆さんは土下座を始めた
「ママ、もうやめてよ」僕は母を制した
「ノンちゃん、今日は少し大人になれるわよ」母は優しい笑みを浮かべた
「さあ、里帆、子猫になりなさい」
「はい、お姉さま」里帆さんはリビングを出た
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