里帆さんに教えられた時間にホテルに着くと、姉が長身の男とエレベーターに乗るところだった。エレベーターは五階に止まった。次のエレベーターで五階に向かった。エレベーターのドアが開くと、姉が廊下の角を曲がるところだった。ドアが開き、男と姉が入る。ドアが閉まる寸前、僕は飛び出し、ドアに体当たりした。中には更に3人の男達がいた。僕はその中の一番年配の男に体当たりした
「うわー」男が叫ぶ、僕は更に体当たりを繰り返した。
「おい、死んでしまうぞ」二人の男が僕を引き剥がそうとした。
「うおー」僕は渾身の怒りを込めて叫んだ。ホテルの人々に気付いてもらうために。
「ノン君、やめろ」長身の男が制した。僕は男に体当たりしたが、男は僕を受け止めた
「お前ら全員殺してやる」僕は振り返りうずくまっている年配の男に体当たりした
「うう、やめてくれ、光之、全て渡して退散だ」
「わかりました、親父」
男たちは荷物を抱え、年配の男に肩を貸した。僕は更に男たち挑むチャンスをうかがっていた
「やっと現れたなドンキホーテ」年配の男は口から流れる血を手でぬぐった
「君の姉さんとの記録は全て置いていく。半分はかの意思だ、訴えても勝ち目はないぞ」長身の男が言った。
「みなみ、可愛がってもらえよ」年配の男が姉を差し出した。姉の首には赤い首輪が巻かれていた。
「じゃあな」長身の男が去ろうとするところを僕が追うのを姉が止めた
「ノン、わたしが悪いの」姉は泣き出した
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