「I'm in the mood for dancing~」母の鼻歌はいつも機嫌がいい時に出る 「お姉さん、ノーランズですか~」 「そうよ、あなたのPM I love youのほうがよかったかしら」 「もう、みらい、パパ疲れちゃうからこっちに来なさい」娘のみらいは僕が抱っこすると嬉しそうに頬にキスをしてくる。 「やだ、パパのだっこがいい」みらいは僕にしがみついた 「みらいはパパが大好きなのね」母はご機嫌だ 「ねえ、ノンちゃんそろそろ次の赤ちゃんどう、ねえ、里帆」母の思いがけない言葉に里帆さんは飲みかけの紅茶にむせた 「もう、お姉さんったら、もう無理ですよ。わたしもおばさんですから」 「あら、なによあたしはどうなっちゃうの、ねえノンちゃんまだまだ里帆でいけるでしょう」 「お姉さん、みらいの前で恥ずかしい」 「なに恥ずかしがってんの、そろそろ排卵日じゃない」 「やだ、そあんな」 「もう、純情か」母と里帆さんは楽しそうだ。僕はこのところ姉が忙しくて会ってくれないのが気になっていた