その日、美奈子が家に帰ったのは夜中の3時近く。息子は寝ているとは言え、若い男と時間を過ごしてきた彼女には後ろめたい気持ちもある。
それは物音ひとつ立てないように歩いてしまい、そんな行動に現れてしまうのだった。
彼女が自分の部屋へ戻ったのは、3時半近くにもなっていた。小睡眠には馴れているとは言え、この時間は辛い。
あと3時間そこそこで、出掛ける息子のために起きる必要があるからだ。彼女は目を閉じ、男に抱かれてきた心地よさを感じながら眠りにつくのでした。
翌日の朝、いつものようにヒビキを送り出した彼女。洗い物も後回しにし、再び自分のベッドへと向かおうとしていた。
息子の部屋の前を通り過ぎようとした時、彼女はあるものを見てしまう。それは息子のパソコンのマウス。
光電式なため、裏返しとなっているマウスが青く光を放っていたのだ。そんなにパソコンが得意でもない彼女でも、電源が入っていることくらいは分かる。
美奈子は、息子の部屋へと足を踏み入れた。息子に言ったことはないが、この独特の男の匂いは彼女には苦手である。
そして、裏返しになっているマウスに手を掛けた時、同時にパソコンの画面がついた。何もないWindowsの画面だ。
結局、電源の消し方もよく分からず、諦めて部屋を出ようとする。その瞬間だった、パソコンの画面がスクリーンセイバーに切り替わったのは。
美奈子の目には無数の写真が飛び込んでくる。それは動き回り、どんな写真なのかは分からない。しかし、これだけはハッキリと言える。『女の裸だ…。』と。
美奈子は馴れないパソコンと戦っていた。息子のパソコンに女性の裸の写真を見つけたからではない。
動き回るスクリーンセイバーの断片的な写真の中で、見えたものが少し気なったからだ。それは、女性の下着とわかる写真。
今の自分が履いているパンティーと同じ、薄いグリーンをしていたからだった。
彼女はデスクトップのフォルダーを片っ端からクリックをしていた。馴れないダブルクリックで反応が悪い中、次々と開いていったのだ。
彼女はあるファルダーを開いていた。それには『M』と名付けられていて、彼女のイニシャルでもあるが、そんなことにも気づいてはいない。
ただ、その中にあった写真が一枚開いただけで、マウスを持った彼女の動きは止まってしまっていました。
それは、半月ほど前に撮られた彼女自身の写真。ヨシトに中出しをされ、グッタリとした顔をした彼女の姿だった。
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