松田莉子は同じクラスの人気ナンバー1の女の子だ。活発で頭も良い。そんな彼女が声をかけてきたのは1か月前だった
「ノン君ってホモ?」いきなりストレートな質問に僕は筆箱を机の下に落としてしまった
「いきなりなんだよ」
「だって、可愛い顔してるのに彼女作らないし」周りには誰もいないせいか彼女は大胆に会話を続けた
「松田だって、彼氏いないじゃん」
「わたし好きな男の子いるから」
「僕だって好きな子くらいいるよ」
「それって、もしかしてわたしのこと?」莉子ははにかんだ
「違うけど…」
「もう、ノン君なんてしらない」莉子は教室を飛び出していった
「ノンったら、女心わかってないね~」
「お兄ちゃん莉子ちゃんだったら文句なしじゃん」
誕生日が暴露会になっていた。僕は莉子とのなれそめを話していた
「パパそれから?」恋愛体験の無い里帆さんは興味深々だ
「この間はごめんね、それからクラスで変な噂が立っちゃって、ほんとごめんなさい」莉子が今にも泣き出しそうな顔で誤ってきたのは2週間後だった
「いいよ、気にしてないから」
「ダメだよ、疑惑を払拭するためにわたしたち付き合おうよ」
「何いってんだよ」
「ね、助けると思って」莉子は深々と頭を下げてきた
「わかったよ」その日僕らは一緒に下校し、わざと学校の生徒が集まる店でデートをした。楽しそうにする莉子の笑顔は魅力的だった
「それでそれで」妹が待ち切らずに僕の話に割って入った
「もうみゆう」母はあきれ顔だった。
「最後までは無しを聞きなさい」
「は~い」
僕は話を続けた
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