誕生日が来て僕は16歳になった。父からは毎年高級品の贈り物が届くだけだ。誕生日のパーティは母、姉、妹が毎年そろう。今年は里帆さんの来てくれた。
「ノンちゃん誕生日おめでとう」
「ノンおめでとう」
「お兄ちゃんおめでとう」
「パパおめでとう」それぞれにお祝いの言葉をもらった。里帆さんのお腹は服の上からでも目立つようになってきた。
「ノンちゃんももうすぐパパなのよね~、そうだ、学校でのホモ疑惑どうなった?」
「え~?」母の言葉に3人が顔を合わせた
「お兄ちゃんホモなの!」妹が大げさに声を上げる
「バカやろ~、ホモだったらお前とセックスしてないよ」僕は頬を膨らませた
「わたし、ホモの妹って学校でいじめられる~」妹がおどけた
「もう、みゆう、お兄ちゃんをからかうのはやめて」母がたしなめる
「クラスの女の子がノンちゃんに交際を断られて変な噂流したんだって」そのことは母にしか話していなかった
「ノンもてるね」姉の優しい笑顔にほっとした
「もう、パパやだ~、わたし本気にしちゃうところだった~」レズビアンの里帆さんらしい
「里帆ったら、自分のこと棚に上げて~」母の言葉にみんな笑った
「で、その女の子とはどうなったの?」妹が身を乗り出した
「仕方なくデートしたよ」
「やる~」姉がはしゃぐ
「その後は?」妹が食いつく
「さあさあ、みんなケーキ食べましょう」母が話を遮った
「妖しい、やったな」妹がつぶやいた
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