翌週、美寿々さんの家に遊びに行った。広い庭の洋館に二人だけで住んでいるのだという。広いリビングには景色を描いた水彩画が飾られていた。
「勇気がすべて描いたのよ。本やテレビで素敵な風景をみつけると、ふたりでそこに旅をして描いたのよ」なかには海外の景色もあった
「美寿々さんは働いてるの?」
「いえ、父の遺産で暮らしてるわ。勇気にはついていてあげたいから」
「ねぇ、二階のアトリエに行きましょう」螺旋階段を登り、陽当たりの良い部屋に通された。そこには女性の全裸の水彩画ばかり飾られていた。通常の作品と違い、大きく脚を開いた中心が極めて鮮明に描かれていた
「ねぇ、誰かに似てない?」美寿々さんが耳元で囁いた
「あっ、ママだ」
「そう、五年前から勇気がヌードデッサンに興味が湧いて、どうしていいかわからず、美保さんに相談したら彼女が自らモデルになってくれたの」母の描かれた絵は30枚くらいあった。その全てに局部が鮮明に描かれていた。局部を若い青年の前に母がさらしていたことに僕は興奮した
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