ショックで放心状態のオレに、父は更にびっくりする事実を告げた。
〈2人共な…不規則に性別が変わる人間なんだ。まぁ私もママも、じいさんもばあさんも…先祖もみんなそうだったらしい〉
……なんの話ですか?と言うのが率直な感想だった。
しかしその話を信じる信じないは置いといて、実際自分の玉と棒が無くなっているのも事実。
でも理解するには短時間過ぎて混乱しかなかった。
〈2人共、実際今身体が変わってるよな?晴人、ちんちんないだろ?明日香、……生えてるよな?いきなりは受け入れられないかも知れないが…。2人は双子だから、さっき明日香が変わったのを見て、晴人もそうかもと思ったんだ。ママとその可能性はあるよなと話していて、まぁその通りだったんだが…〉
父は性が変わる事について淡々と説明した。
〈まず変わるのは長くて1週間、早いと3日で元に戻る。ちゃんと元に戻るから心配するな。
声も少しだけ変わるが…まぁそんなに問題じゃないな。〉
「オレ達って人間じゃないの…?」
〈いや、ちゃんとした人間だぞ?血も赤いし年も取る。ただ他の人と少し違う個性があるだけだ。〉
「……その…変わる人間って他にもいるの?」
〈ん~…正確な数はわからない。なんせこの身体についての詳しい資料も文献もないからな。ただ外国にも同じ人間はいるらしい。〉
「これって…他の普通の人に知られても大丈夫?」
〈まぁ……人それぞれだな。受け入れてくれる人もいればそうじゃない人もいる。それは私達の身体に限らず、それぞれの個性を認めてくれるか否か…によるな。〉
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