《…明日香、どう?ちょっと落ち着いた?》
『…うん……大丈夫。お母さんは大丈夫?』
《フフフッ!あなたにこれだけ出されて大丈夫なわけないじゃない……イッちゃったわよ》
『……ヘヘッ…』
母も妹からゆっくり離れると、裸のまま腰に手を当ててこっちを向いた。
《晴人、父さんどうだった?》
「ん、気持ち…よかった。父さん優しいんだね」
《でしょ?イケた?》
「うん。何回も。」
《中に出されて幸せ感じなかった?》
「感じた。…すごく…」
《先に女の子の身体を経験してよかったでしょ?男に戻った時どうすればいいかわかったんじゃない?》
「うん。」
〈さてと…晴人、明日香、休憩しながらもっと詳しい事話しておこうか〉
母と妹にも飲み物を用意しながら父はオレの横に座って話し始めた。
性別が変わるのは本当に不規則で、用事があったとしても関係なく変わってしまって大変だと言っていた。
学生なら休んで過ごせても、社会人になるとそうはいかない。セックスしたくてしたくて、どうしようもない時も仕事には行かないとならない。
そんな時の為に、信頼出来る人を作って置くと安心だと真面目な顔で話していた。
〈父さんな…会社でそうなった場合に、同僚に頼んでしてもらう約束してるんだ。まぁ…セフレみたいなもんか。〉
「…セフレって…」
〈あー…子供に対して話す事じゃないよなぁ。でももうこんな状況になってるわけだし、今さらオブラートに包んでもしょうがないだろ?だから包み隠さず全部話すからな。生々しいかもしれんが…〉
『生々しいどころじゃないよねぇ…』
「だよな。親だしな…」
《まぁまぁ…でもちゃと伝えとかないとって思うし、あなた達も参考になるんじゃないかな?……って勝手に思ってるんだけどね。》
「んー…なんとなくオレらが変なのはわかった気がするけど……。まぁいいや話最後まで聞くわ。明日香は?」
『ん、まぁ……』
〈じゃまぁ続けるか。……セフレって父さんが女になった時だからもちろん男の同僚なんだけどな。簡単に言ったら会社でしてもらうって仲なんだ。〉
「どこで??」
〈基本トイレだな〉
「その人……どんな人?」
〈結婚してて子供もいる。普通の真面目な男だよ〉
「真面目なのに…その…セフレって?」
〈真面目だからいいんだよ。父さんの事を他の人にべらべら喋らないし頼めばしてくれるしな。〉
『奥さんいるのにしてるの?真面目なのに?』
〈ん~…。明日香もさっき体験しただろうけど、男もしたくてどうしようもない時あるんだよ。同僚もな、奥さんが相手してくれないって愚痴ってた事があってな。〉
『あ……』
〈わかるだろ?男も女もさ、関係なくしたくなる時はあるんだ。そこでお互いの利が合えば…な。〉
『身体だけって事だ…』
〈それがセフレだな。まぁ父さんもいつ女になるかわからんから、その同僚の都合は汲めないんだけど。それでもその時が来たらちゃんと相手してくれるんだよ。真面目だからな〉
《私もいるのよ?会社に。》
「マジで?」
《母さんの場合は何人かいるんだけどね。》
「たくさん?」
《部署のみんな…ほとんど。フフフッ!》
母も男になった場合の為に会社の回りの人に話しておいたらしいが、父と違って女性ばかりの部署なので誰か1人に…とする事が難しかったらしい。
10人近い女性がいると秘密なんてすぐバレる。自分が女性であった為に、回りの人の些細な変化に気づくのは女性なら容易な事で、なら部署全体にさらけ出してしまおう…となった。
比較的年齢層が高めの部署で、母の男になった時の姿にみんなが好意を持ってくれたらしく、すんなり受け入れられた。もちろんセックス込みで。
不規則な為にその日の朝に会社で会って初めて男になっているとわかっても、みんなすぐにセックスの相手をしてくれた。
むしろ逆に母が男になるのを待ち望んで、相手をするシフトまで組んでいるらしい。
男になった時の母の強い性欲のおかげで、部署の女性がみんな母の虜になっている状況らしく、母もその職場は辞められないとの事。
《私もお父さんもけっこう苦労したけど、この身体も考え様によっては楽しいわよ~》
〈そうだな。悩む人より楽しむ人のがたぶん多いんじゃないかなぁ?〉
「同じような人と会ったりするの?」
〈何人か連絡取ってる人はいる。まぁ都会に行ったら街中歩いてればすぐわかるぞ?〉
「なんで?」
〈匂いだよ。さっき晴人も明日香の匂い嗅いだろ?〉
「あ、うん。花っぽい匂いだった。」
〈男はバニラっぽい匂い、女は花っぽい匂いがするんだよ。ふわっと風に乗って匂いがしたら間違いなく同じ変体する人だよ。〉
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