「・・・ごめんね」
無言の時間を割いたのは叔母の言葉だった。
俺は何も言えなかったが、叔母は言葉を続けた。
「最低だよね」
どうして?そんな事を思いながら、けれど言葉にできずにいる自分が情けなかった。
「嫌いになったでしょ?」
思わず首を振った。
枕を抱えて顔に押し付けたまま、仰向けにベッドに横たわったまま。
叔母は少しの沈黙の後、言葉を続ける。
「私、ダメなんだ・・・・何回も失敗したのにね・・・・」
意味も理由もわからず、バレてるはずの涙をバレたくなくて何もできない俺。
「ごめんね・・・私、我慢できなくなっちゃう時があって・・・ごめんね、嫌だったでしょ?」
何を言われているんだろう?
どう返せばいいんだろう?
涙は止まらず、言うべき言葉も見つけられずにいた。
沈黙の後、叔母が「ごめんね、もう来ないから大丈夫だよ」と言った。
立ち上がる気配を感じた。
焦って、それは嫌なことだと確信して、けれど言葉は纏められなくて「俺はオナニーした!」と枕に叫んだ。
叔母は何も言わなかったが、少なくとも離れていく足音も気配も感じなかった。
「何回も叔母さんでオナニーした!」
「今までずっと叔母さんでオナニーした!」
「昨日もした!」
叔母が座る気配がした。
「いつも叔母さんでオナニーしてる!」
「いつも叔母さんの事を「でも!」
叔母さんが俺の言葉を遮る。
強い声の後に続いたのは、可哀想なくらい弱々しい声だった。
「でもね、、、それは、ダメな事なんだよ」
叔母は片手をベッドに乗せた。
立ち上がるのだと感じた。
それを許したら戻らない気がした。
それは確信に近いものだった。
だから考える前に叫んだ。
「舐めてっ!」
叔母の動きが止まった。
「はやくっ!」
「舐めてっ!」
「はやくっ!」
「だから・・・」叔母の声は少し戸惑っていた。
「それは、ダメな事なのよ・・・・」
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