『お兄ちゃんっ!ユカのオマンコに出してぇ~!いっぱいいっぱい出してぇぇ~!』
10年ほど前、ほとんど無名だった声優の姉が、初めて主役を努めたアニメ作品である。
残念ながら、それは一般の人達の目に届くことはなく、観たのはスケベな野郎ばかり。
しかし、ネットでは『白井真奈美の声や。』とバレていて、今では隠れた名作となっているようだ。
なので、もちろん母はその存在すら知らない。姉がわざわざ話すこともない。
『お兄ちゃんっ!ユカのオマンコに出してぇ~!いっぱいいっぱい出してぇぇ~!どうするのよ、これぇ~!アハハハハ…。』
21歳の姉は、無邪気に笑っていた。恥ずかしいのを通り過ぎ、これ言わないといけない自分がおかしくてたまらないようだ。
『どう思う~?』と聞かれた僕も、『よく言えるねぇ?』と一緒になって笑ってあげるしかない。
『声優になりたい。』と夢を叶えるために東京に行った、18歳の姉。
その姉が初めて手に入れたのが、この役だった。それを最初に報告を受けたのは、僕でした。
薄っぺらな台本を見せられ、卑猥な言葉が並んでいるのに息を飲みます。
しかし、意見を求めて来た姉も、求められる僕も、数分後にはそんな台本など置いてしまっていたのです。
『ねぇ~?こんなお仕事ばかりだったら、私どうしよう?やめちゃおうかぁ~?』と姉がポツリと呟きました。
『それで売ってみたら?それも有りかもよ?』と慰めてあげます。
姉は、『バカなこと言わないでよ。』と頭を下げました。こんな役が来た姉も悩んでいるのです。
頭を下げたままの姉が、一人で動き始めました。僕を抱き締め、一人で腰を振っているのです。
『』
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