授業が終わり、部室…がないので職員室の隣の休憩室に向かう
正式に部ではないし、部室なんて貰えない
部費なんて…ないよ
渡り廊下を歩いていると
向こうから金髪、碧眼の女の子が…
背…高い!!
彩希先輩より高い…
留学生なんていたんだ…
僕の視線に気付いたようだ
「ナンダ君は」
「ひっ?!」
超ナチュラルに日本語喋った?!
睨まれてる…気強そう…
ちらっと僕のカメラに目をやった
「写真部?」
「はい…」
ジロジロ見られた…
「ふんっ」
鼻で笑われた
あー、コエェエ
美人が怒ると怖い…
休憩室へ、トボトボと向かう
彩希先輩が休憩室でカメラをいじっている
「先輩!」
「んー、智也くん」
「今日は何撮ります?」
「…んー」
ん?
考え事してる?
彩希先輩の隣に座る
やっぱり綺麗!かわいい!
金髪碧眼なんかよりずっと。
「やい!有村彩希!」
背中で怒鳴り声
びっくりして振り向いた
メガネをかけたオタクっぽい男子たちが…たくさん
彩希先輩が視線を向ける
フッと笑う
「オカルト研究部さん、こんにちは」
オカルト…研究部…?
あー、なんか聞いた事あるぞ
色んな意味でヤバい部活だって…
リーダーっぽい人が机をバンと叩いた
「彩希さんよ、写真部なんて中途半端なもん作るくらいならこっち入れや」
「いやだねー♪」
言い争ってる
彩希先輩は軽くあしらってる
昔っから、この人の手練れの大物感…あったんだよな
感、というか、大物なんだけど、事実
なんかきわどい自体をヒラリヒラリと軽く避けてはこなしていく感じ
不良に絡まれた時だって…あー、思い出しただけでなんかムズムズしてくる…あん時は自分自信情けなかった
ふと、オカルト研究部の群れの中に
さっきの金髪碧眼。
「あ!」
僕が声をあげると睨んだ
コエェエ暖暖
「ま、写真部活なんぞ取り込んでやる」
「またまたご冗談を♪」
「余裕ぶっこいてろ!」
去っていく
ぞろぞろと。
さっきの金髪碧眼女が残った
こっちに。くる…
ごくり
生唾を飲む
なんかころされそ…
「彩希ーっ!」
「シャロンたん!」
あ…?
あー?
金髪碧眼女が彩希先輩のほっぺにキスしてる
「彩希、会いたかったよぉ」
「さっきまで一緒だったじゃん」
「んんー」
なんだ…この人ら。
彩希先輩が唖然としてる僕に気付いて微笑んだ
「彼女は諜報員だよ」
「は?」
「わが写真部のスパイ!」
「はぁあああ??」
とりあえず、お茶を飲んで落ち着いて
話を聞いた
彩希先輩と同級生で同じクラスの
「シャロンです、坊や」
「は…い」
「彩希とは幼なじみでありソウルメイトであり…許嫁!」
「は!?」
彩希先輩がニヤニヤ笑う
「智也くん」
「先輩?はい…」
「私はオカ部を倒すよ」
「は!?」
「倒して部室と部費を、確保するっ!」
....おじーちゃん…写真部…混沌としてきたよ
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