アフリカのとある町
そこで一仕事終えた
カメラの手入れをしてから寝心地の最悪なベッドに寝転がる
辛い、苦しい、けど……けど、やりきった
仕事としての写真撮影はやはり違う
腕も、経験も、知識も
必要なものが、何もかも
世界が舞台になれば、さらにレベルが上がる
自分の力不足に落胆したけども
繰り返すうちに徐々に上がっていった
僕に出来る事
「ミズキ、いい写真をありがとう」
「はい!」
仕事の結果を持ってロンドンの雇い主の所へ
英語もばっちり喋れるようになった
ホテルに戻ってシャワーを浴びて
髪を乾かしていると電話が鳴った
「瑞希くんかい?コートの仕立て直し終わったよ」
「あ、はい。ありがとうございます」
「今度は彩花ちゃんも連れてきてね」
「はいっ」
電話を切って
手帳から写真を取り出す
ウェディングドレスを着た姉さんの姿
お腹が大きくなった姉さんの姿
そして……子供を抱えた姉さんの姿
送られてきた写真をずっと大事にしまってある
もう何年も会ってない
電話も時々する程度
愛は冷めてしまったわけじゃない
姉さんなりの配慮だ
会いたくなる衝動を刺激しないようにと
僕も……随分と無茶をしてきた
けど振り返れば、ちゃんと、足跡が道になってる
これでいい、これでよかった
赤ちゃんの育児を手伝えないのは残念だったけど。
その旨味は西野さんの取り分だ
日本に戻るのは何年ぶりなんだろう
この数年、長かったような、短かったような
連絡を聞いた
姉さんは西野さんと離婚して
もうそろそろ一度は戻らなきゃと考えて
二人とも円満離婚だったって聞いたけども
やはり西野さん、悔いはあるんじゃないだろうか
子供は……健康体で生まれて来てくれた
なんの異常もなく
僕と姉さんの子
飛行機から降りてすぐのロビーの所
いた、大好きな人
すぐに見つけて
駆け出して
抱き合う
「ただいま!」
「おかえり...」
姉さんのそばにいる小さな女の子
不思議そうに僕らを見つめている
屈んで頭を撫でてあげる
「彩希ちゃん、こんにちわ」
「こんにちわっ」
かわいい子……姉さんにそっくりだ
服装の似合ってる
姉さんのセンスのおかげか
「帰ろうか、瑞希くん」
「うん……」
これから、この子に尽くしてあげよう
離婚はショックだっただろうし
その傷は僕が埋めてあげないと
帰る前に、お墓まいりをした
桂さんと母さんのお墓
無事、帰ってきたと報告……
お父さん、貴方は何も言わずに背中を押してくれた
ありがとう……ありがとう……
三人で手を合わせて
取り替えたお花をバケツに入れて帰る準備をする
「ねぇ、彩花姉さん」
「ん?」
「お父さんとお母さん。天国で一緒になれたかな?」
「んー、うん、きっとね」
彩希と姉さんが手を繋いで歩きだす
僕は少し離れて歩く
これからきっと難しい事が待っているのだろう
彩希は僕と姉さんの子
普通じゃおこらない問題も起こるだろう
けど、しっかりと。しなきゃ
僕はこれから父になるんだ
ふと、彩希が立ち止まる
僕を見つめて
しばらく
見つめて
微笑んだ
胸の奥が暖かくなっていく
彩希の小さな手
それが僕に差し出された
「いっしょ!」
僕は手をとった
三人でいっしょに歩いてく
これからもずっと、ずっと
[END]
「姉さん、気持ちいい?」
「うんっ、うんっ」
「これから僕との子供作るんだよ?どう?」
「幸せっ!///幸せっ!///」
姉さんとウェディングドレス着たままエッチしてる
式場の隅でバレないように
こんなに興奮するのは初めて
偽装とはいえ、花嫁さんを奪ってエッチするなんて
ほんっとド変態だ。僕
「瑞希くん、今日危ない日///」
「うん、知ってる///」
「早く、はやくっ///」
「っ///」
「あっ!///」
出した……いっぱい
一生ぶんくらいの精液、出した……
もう、しんでもいいくらい。
気持ちいい///
空港で見送ってくれる
姉さんが僕の手を掴む
「また、会えるよね?」
「うん、もちろん」
「……言わないから」
「うん?」
「行かないでなんて、言わないから」
「言っていいよ?」
姉さんが泣いてしまった
涙もろいなぁ
「姉さん、行ってきます」
「うん」
「絶対戻るよ」
「うんっ///」
手を振って送り出してくれた
姉さん……愛してる
飛行機に乗り、これから向かう先
未知の事ばかり
一歩一歩踏みしめて歩こう
いつか振り返れば道になってる
「ここから、いよいよ……」
[START ]
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