退院の手続きをして帰宅した
帰宅…家…か
初めて見る所なのに自宅…
混乱してくるな
お姉さんが荷物を持ってくれてる
鍵を開けて扉を開けた
「お邪魔します…」
そう言って中に入った
少し古いかんじ
借家でマンションに引っ越すまで借りるらしいけど
「お姉さん、僕の部屋はどこ?」
「ここだよ…」
お姉さんに案内されて入った部屋
前の僕が使っていた物がならんでいる
一つづつ触れてみても、何も感じないや
背中に重みを感じた
お姉さんが抱きついている
ひどく悲しげな顔にドキッとしてしまう
綺麗な人だなぁ……
「瑞希くん、まだおかえりって言わないからね」
「へ?」
「記憶が戻るまで言わないから……」
ギュウッと抱きしめられて
前の僕は大事にされてたんだなぁって羨ましく思ってしまった
夕飯は外で食べた
お姉さんは笑ってくれてるけど
何か違うって感じてしまう
作り笑いみたいで不自然……
姉さんの笑い方はもっと……こう…
あれ?
うーん、考えながら食事しても良くないし
食べる事に集中
夜になり
お風呂に入ってからベッドに横たわる
僕は……僕は……
元の僕に…戻れる?
「瑞希くん」
「うん?」
お姉さんがパジャマでまくらを持っている
どうしたんだろ?
「一緒に寝よう」
「あ、はい……え?!」
僕の慌てる様子を見てお姉さんがクスッと笑った
さっきよりも自然な笑い方に感じた
「かわいい…変わらないね、前と」
「お姉さん?」
「いい?」
「あ、え…はい」
お姉さんと一緒に…
寝る……のか……
二人でベッドに入り電気を消す
「意識しちゃう?」
「は?、、、」
「ふふ、冗談♪瑞希くん、しばらくゆっくりしてていいからね」
「はい……」
抱きしめられて
意識……しちゃう…
いくら姉弟でも
こんなに素敵な女性が近くにいたら
お姉さんが僕の頬に触れてきた
「別にいいよ」
「ん?」
「私はいつまでも待つからね」
「お姉さん……」
「お姉ちゃんって呼びなさい」
薄暗い室内でも
お姉さんがニヤニヤしてるのが分かる
相当嬉しいみたい
「エッチな気分になってもお姉ちゃん襲っちゃダメよ?」
「しません!///」
なかなか、キツイ添い寝です……
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