再び二人の間に入り、俺と母の前に書類を置いて、記入するように促した。
母はペンを取りコツ、コツ、コツと心地いい音をたてながら書いていく。警官の手が母の背中に触れた。
一瞬 ペンと机の擦れる音が止まるが、すぐにまた心地いい音が流れてくる。
その音を聞いて警官の手が母の背中をまさぐり始める。ゆっくり厭らしく。
ブラジャーの縁を親指でなぞるように、スゥーと動かし、脇のところで脇腹を手のひらで包み込んでねっとりと腰の方へと下げては、また 脇腹をゆっくり上がっていく。何度か繰り返した後、親指でブラジャーの縁をニ、三度 弾いから、遠慮なく前へと滑らせていった。
母がキュッと脇を閉めた感じがしたが、お構いなしに進んでいく。
少しプニプニした二の腕の肉にめり込ませながら入り込んでいった。
警官の腕が蠢いている。
太く日焼けした毛むくじゃらな腕の皮膚が、筋が、何かを楽しんでいるかのように蠢いている。
母の胸を揉んでいるのだろうか、母の乳房をわしづかみにしているのだろうか、母の乳首を中指で押し潰しては弾いたりしては母の反応を楽しんでいるのだろうか。
警官の腕は汗ばんでいる。
その汗ばんでいる腕がねじ込まれている母の脇腹と二の腕も淫らに濡れていた。
しばらく母の体で蠢いていた腕がまるで糸を引くように汗を滴らせながら、抜かれていく。
乳房をひきづり出さんばかりに立てられていた指が完全に抜けた時、二の腕がプルン揺れた。
また、ブラジャーの縁を確かめるように何度もなぞっていた親指が母の背中の真ん中で、グイッと押し込まれ、ブラジャーの縁を持ち上げた。
指がせわしなく何度もじれったそうに動いている。
母は今どんな顔をしているのだろうか、どんな気持ちなのだろうか。
俺からはよく見えない。
顔だけではない…警官の大きな背中しか見えてない気もする。日頃からのストレスや性への欲求、暑さ…
気がついたら干してある他人の下着に手を伸ばそうとしていた。おかしくなっていた…
今もおかしさのせいで変な妄想をしているだけではないか?
警官もあの場で取り押さえたりする訳でもなく、俺の肩を掴みながら、静かに首を横に振って手を引っ込めさせてくれた。
優しい母もこんな時には毅然とした態度で接するはずだ。
普段はピョンピョンと跳ねながらもテキパキと家事をこなし、危なっかしそうに見えて俺なんかよりもしっかりしている。
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