人生とは驚きの連続である
まさか・・・・私が十代で結婚するなんて
そして、まさか・・・・
私が十代で母親になるなんて
高校生の時に一人暮らしを始めたせいか
家事はテキパキやれる
洗い物を片付けて次に掃除、洗濯
専業主婦は大変なんて思わない
こんな作業、ちゃっちゃとやればすぐに終わる
よく専業主婦の仕事は年収に換算すると1000万円になるっていう人いるけど
それってプロがやったくらいにした場合の話でしょ
こうやって暮らせるのは旦那様のおかげ
と、言っても海外赴任中なんだよね
寂しいな・・・
「ママっ」
かわいらしい声にハッとして
振り返る
天使のような男の子
おめめぱっちりでにこにこしてて
そしてなにより、超キュート
頭をなでなでしてあげる
「はぁーい。結斗くん。お昼寝してすっきりした?」
「んん、すっきりー♪」
もう可愛くて可愛くてたまらないのだ
抱き締めてほおずり
この子は7歳
まだまだ私にべったり
そして私は26歳
高校卒業してしばらくして結婚した
子供は婚約中にできてた
相手は外国人のお兄さんだ
とっても頼りになる人だった
相手が外国人・・・つまり、我が子はハーフ
一人暮らしをしてたから人の出入りは自由だったけど
もちろん彼が初めてだった
・・・・えっちはね?、、、
ただ私は、好きな人がいた
その人にすべてを捧げるつもりで我慢してた
けど・・・叶わなかった
諦めるしかなかった
もちろん旦那さんは好き
けど
彼に思いは多少残している
でも、今は
この子が一番だっ、、、
「ママ、すき」
「うんうん、ママも結斗くん好きよー」
「うーん、、」
べったり甘えてくる息子
かわいいかわいい我が子
大切にしなきゃなぁ
とっても良い子なの
最近はギターにはまりだして演奏もするようになった
めちゃくちゃ才能を感じる!
親ばかかな・・・
私には両親がいなかったから子育ては大変だったけど
協力してくれる人もいたし
家事をさっさと片付けて結斗と遊んであげるのが至福の時
「ママ、ママ」
「んー?」
息子が私に近寄ってチュッてしてくる
口に、、、
まだまだ甘えんぼうだな、、、
虫歯移るかもって心配だったけで
私は一度も虫歯になった事ないんだったって思い出して勝手に安心してる
電話がなる
好きだった人の名前
すぐに出る
「瑞希君?」
「香織久しぶり」
彼に名前を呼ばれて
胸が踊る
※元投稿はこちら >>