学校の帰り
桂さんが迎えにきてくれた
車椅子に座ってても抱きつく
「んー、、」
「瑞希は彩花とそっくりだな、、」
「なにが?」
「ハグが好きって所さ」
「へへ、、すきぃ、、」
「まったく、、」
桂さんが頭を撫でてくれる
どんな形であれ
お父さんなのだ
すごく優しくて僕らの事を真剣に考えてくれる人
車に乗った
はやく足なおんないかなぁ
「瑞希、病院の診察ではなんて言われたんだ?」
「順調に回復してるみたいだよ」
「それでもまだまだかかるんだよなぁ」
「みんなに助けられっぱなしだからさ。治ったらお礼するね」
「あぁ、楽しみにしてるよ」
今日は姉さんも迎えに行く
車の調子が悪くてディーラに預けたから桂さんに送ってもらったみたい
たしか村田先生のお父さんの会社で仕事があるとかで・・・・
最近ニュースで見たけどカメラ事業に力を入れ始めたらしい
先日のカメラの試作品はたしかそこの新製品だ
ついた・・・おっきぃ・・
すごいなぁ
「バリアフリー完備かな?」
「無かったら俺がおんぶしてやる」
「わーい、おとーさん頼もしい、、」
「・・・、、ほら行くぞ、、」
桂さんに車椅子を押されてロビーへ
ひろぉい、、、
すごぉい、、
「彩花、社長室まで迎えに来いと言ってたがな・・」
「エレベーター使おうよ」
「そうだな」
受け付けの人に迎えにきたと言ったら社長室の階を教えてもらった
ポチっと押して
しばらくして
エレベーターが開いた
乗り込んで最上階を押す
「お父さん、夕飯は外食がいいな」
「ん?そうか・・・珍しいな、瑞希が外食行きたいなんて」
「お父さんがいるからねー、たまにはね」
「・・・、、こういうの柄じゃないんだが・・・お前、かわいすぎだろ、抱き締めたくなる」
「遠慮なくどうぞ♪」
「後でな、、」
うちのおとーさんははずかしがり屋さんです
最上階についた
夜景がきれいだ
日が落ちるのが早くなってきたな
社長室で打ち合わせ中らしい
フロアの受け付けの人に案内してもらった
社長室か・・・どんなんなってんだろ
入ると
姉さんが資料を見て考えこんでる様子だった
村田先生のお父さんのスーツーをばしっと着こなしている姿は初めてみた
「おぅ、ちび助」
「こんにちわっ」
「元気だったか?うりうり」
わしゃわしゃ頭を撫でられる
豪快な人だなぁ
「うーん・・・」
姉さんは何悩んでるんだろうか・・・・
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