休日の夜
ヘッドホンを外すと豪雨が窓を叩き雷鳴が轟く
外の天気は大荒れ
姉さんは仕事だし
夜のテレビは退屈
宿題は済ませたから
音楽を聞いてまぎらわす気持ち・・・・
やっぱり一人は寂しいな
仕方ないよね・・・
爆弾が爆発したような音
雷がなかなか止んでくれない
「はぁ」
ため息をついて
胸の中にあるもわもわを吐き出すけど
絶え間なく沸き出す不安感
冷静になってたまに頭をよぎる事、想像してしまう事
・・・姉さんと別れる人生もあるのかもって
別の人と生活する事
可能性としてはある
後ろめたくない人生
でも・・・そんなの嫌だから
僕は姉さんがいいから
僕・・・だめだな
一人でいると色々考えちゃうや・・・
ドアが開く音がした
「ただいま!」
姉さんの声がして
僕はすぐに向かう
車椅子で
姉さんは笑って僕に抱きついてくる
僕も抱き返す
「おかえり、姉さん」
「んん、、」
姉さんが僕の頬に触れて微笑む
「寂しくなかった?」
「大丈夫だよ、、」
「嘘つかないの・・・涙出てるよ」
自分でもびっくり
なんでだろ・・・・
姉さんとソファに座って寄り添う
これだけでも心が暖かくなる
「瑞希君はお姉ちゃんの胸の中好きだよね、、、おいで、、、」
「ん、、、」
「おぅ、、今日は素直だね、、うりうり、、」
「んん、、、おねぇちゃん、、、もっと強くして、、」
「はいはい、、、」
甘い時間・・・
ずっと続いてほしい
「瑞希くん、夕飯は?」
「ごめん、、まだ、、」
「じゃあ瑞希くん・・・」
「ん、、、猫耳付ける?・・・・お尻は・・・・・・・・・・・したいなら・・・・・仕方ないし・・・準備する、、、」
姉さんがキョトンとした
「冷蔵庫に冷凍のうどんがあるからそれ食べようかって言おうとしたんだけどぉ?」
「あ、、、、えっと、、、」
「瑞希くん、ずいぶんとやらしくなっちゃってぇ、、、」
「やだ、、やだって、、ちがう!僕は・・、、」
「ふふ、、ご飯食べよ?、、」
「ん、、、」
仕方ない、、、
冷凍のうどんを土鍋で調理した
カセットコンロ買ったからこたつでも調理できちゃうし楽ちん、、
「瑞希君、具はなに?」
「姉さんの嫌いな物は入ってないよー」
「んに、、、いじわるせずに教えたまえ、、」
「へへ、、たこさんウィンナーは入れたよ」
「よしよし、さすが私の弟ぉ」
雷鳴はやまない
けど不安感は消え去った
姉さんと一緒だから・・・
「よし、できた!めしあがれ♪」
「うひゃー、、」
幸せがずっと続きますように
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