学校での車椅子生活は・・・やっぱり不便
階段は使えないからエレベーターで上がるしかない
幸い、エレベーターは校内に何ヵ所かある
最近・・・といっても僕が入学する前だけど
校舎を建て直す際に新設したらしい
「瑞希、不便で大変だよなぁ」
クラスメイトが付き添ってくれて助かります
本当にありがたいや
「うん、けど車椅子生活もある意味新鮮で楽しいよ」
「なんだ?視線が低いから女子のスカートの中が見やすいとか?」
「ちげーよ、、ばか、、」
まったく、、、
僕はエッチな話は、、、苦手、、
姉さんにはえっちな事してるけど、、すごく、、
昔からなんだよな
えっちな話題にはちょっと抵抗があるかんじ
不思議・・・
授業中にあくび
昨日は徹夜で読書したからなぁ
おもしろい本があるとのめりこんじゃうんだよね
隣の席の香織が僕の肩をつつく
「瑞希くん、ねむいの?」
「んん・・読書しててね、夜更かししちゃった」
「そーなんだ、なんの本?」
「えっとね・・・」
本の名前を言おうとした瞬間
「ハイ、瑞希くん答えを黒板に書いてくんさい」
「あ・・・」
そうだ、村田先生の授業だった・・・
気を抜いたら狙われる
村田先生が手招きをする
なんかニヤニヤしてるのが気に入らない、、、
黒板に近づいて答えを書いた
「なんだ、つまんない」
「罰ゲームでもさせるつもりだったんですか?」
「アタリ!はいはい戻って・・・」
僕は予習しっかりしてるし抜かりないよ・・・
「もらう前にもう一問いってみようか」
ニコッと笑う、、、
この人、、、
絶対ドSだ、、、
放課後
職員室横の休憩室でのんびり
村田先生がお菓子を食べてため息
「んはぁ」
「どうしました?」
「刺激が足りない」
「足つぼでも押してもらったらどうですか?」
「んー・・・」
ジトッと睨まれた
かわいい、、、
「車変えたからつまんない」
「あー、外車気に入らなかったんですか?」
「いい車なんだけどね、なんかこう・・・力をモテ余してる感が」
「贅沢な悩みですね」
「よし!」
「へ?」
「おいで、瑞希くん」
「は?、、」
「コペンちゃんをお父さんから取り返す!」
「行ってらっしゃい・・」
車椅子を押されて強制連行
もうこの人自由すぎ!、、、
ちょうど今日は迎えの都合がつかなくて桂さんに電話して迎えに来てもらおうかと思ったけど
帰る前になんだかめんどくさい事になりそ・・・
車なんてなんでもいいだろうに・・うーん・・
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