新しい年を迎え冬休みが明けた
始業式なるものに出席
なんだ、この校長の長話は・・・めんどくさい
妹が・・・マンションについて一言
「想像を絶する狭さですね」
と・・・
まぁジジイが新しい屋敷を用意してくれるそうだからそれまで我慢してもらおう
彼女が学校に編入に納得するんだろうか
ヒッキー根性が染み付いてるからな
またひと悶着ありそう
いや・・・それより
彩花が元気ない
どうしたんだろうか
「彩花、どうした?」
「・・・・私ね、引っ越す」
「え?どこに?」
「どこかに・・・離婚しちゃった、親・・・」
「そんな・・・よし、俺のよめ・・」
「葛城くん、短い間だったけど楽しかったよ」
「に・・・・なれ、はい・・・俺も楽しかったよ!」
「ふふっ、、」
彩花が・・・いなくなる?
そんな・・・
俺のマイラヴァーがいなくなるなんて・・・
学校から帰って中津に相談した
「中津、なんとかしろ!」
「無理です」
「即答するな!」
「それが定めです」
「うぐ・・・」
ならば彩花を見送ってやらねばな・・・
真理亜はなにやら分厚い本を読んでいる
「真理亜、学校は?来ないのか?」
「はい」
「即答するなっ!!」
「五月蝿いです」
「・・・・・」
妹の扱い方が分からない
今後の課題か・・・
彩花の最後の登校日
これで最後かと思うと胸が張り裂けそうだ
すこし髪の延びた彼女
やはり・・・美しい
「彩花、きっと髪を伸ばせばさらに美しくなるぞ」
「ん?・・・ふふ、そっかな」
「・・・また会えたらいいな」
「会えるよ、ミーは将来君より有名になってやります、いぇすいぇす♪」
「約束だぞ!」
よし、最後だ!
抱く!
なんとしてでも抱く
そう心に誓ってチャンスを狙ったが
俺は何度も空気を抱いた
行ってしまった
彩花・・・
彼女には色々と背中を押されたような気がする
いつか会えたら
抱くからな!
自宅にて・・・
「やい、真理亜」
「なんですか?」
「学校に来い」
「嫌です」
「訳を聞こうか」
「着物が着ていけないなら嫌です」
「・・・・」
どーしようもねえなこの妹
「どうしようなくてすみません」
言いたい事を先読みされるのは慣れたが
なぜ・・・・"5秒"なのだろうか
分からない
「ぎゅーってしてやんねぇぞ?」
「え?、、、」
「嫌だろ?」
「別に、、」
毎日、抱き締めてやってる
妹・・・妹
こいつとの生活、どうなるんだろ
悩みつつも
少し充実してる
[続く]
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