中津の冷たい視線を受けても興奮が覚めぬ
うぉー!、、
今夜あたり襲う!
・・・・
・・・・・・・はぁ
シャワーを浴びて
服を着て
いざ、彩花の部屋へ!
中津にはバレないようにせねば
夜中の洋館の廊下
薄気味悪い
でも性欲のほうが勝る
これから彩花を抱くのだからな・・・
サッと
目の前の十字路を誰かが通った
びっくりした・・・
なんだ・・・だれ?
覗きこむ
真理亜?
ここ数日部屋にとじ込もってたようだけど
なにか持っているようだ
気になる
どうしてか・・・あれだけあった性欲がしぼんでしまった
いつの間にか後をつけてた
彼女は何をするつもりなのだろう
ある部屋に入っていった
なんだ?
ドアの隙間から覗く
いない・・・?どこに行った?
しずかに中に入る
誰もいない
が・・・
部屋の奥
本棚のところに通路が
なんだこれ?
隠し部屋でもあるのか?
奥へ行く
なぜだろう
足が勝手に動いてしまう
妹の事なんてどうでもいいのに
どうでもいい・・はずなのに
鉄製の扉から光が漏れている
恐る恐る中に入る
真理亜が何かしている
水槽のような大きな装置
湯気みたいなものがもくもくと沸いて出ている
だがそれは下な落ちてきている
湯気じゃない
湯気なら上に上がる
理科の実験で見たことがあるが
ドライアイスのように
冷たい空気は下に落ちる
特殊液体窒素と書いてあるタンクがある
「もう・・しんじゃったのね」
真理亜がそうささやく
手のひらにあるのはあのハムスター
「貴方は私のそばにいて。貴方はずっと私を愛していて」
真理亜はゆっくりとハムスターを水槽にしずめた
ごぼごぼと泡がたつ
なにかものすごく恐ろしい行為をしているように見える
しばらくすると
真理亜が手袋をはめて網のようなもので"ハムスターだった物"をすくい上げた
真理亜は微笑んで
さらに奥の部屋に入っていった
追いかける
なぜ?体が言う事を聞かない
きっと、この先には見てはいけない物がある
ドアから覗いた
冷気が肌に突き刺さる
無数の"動物だった物"の氷漬け
真理亜はそれ見て微笑んでいる
ハムスターだった物を棚に置いて
振り返った
「お兄様、私はこんなにもたくさんの愛に囲まれてるの」
俺に気付いてた?
妖怪だ・・雪女だ
俺の妹は・・・バケモノだ
冷気の中微笑む彼女は
この世の者とは思えぬほど儚げで怪しく美しく・・恐ろしく見えた
碧い眼の雪女・・
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