何日かここで生活してた
彩花といるから退屈はしないがな
妹が不気味で仕方ない
なんなんだ、アイツ
五秒先が分かる?
たしかにこの世には超能力みたいなものはあるのかもしれないが・・・
正直キモチワルイ
彩花と真理亜はすごく仲良くなったようだ
それもまたムカつく
「真理亜ちゃんは近くの学校に通ってるの?」
「ん?ううん・・・学校は苦手なの・・でも勉強は好きよ」
二人で仲良さそうにガールズトークしやがって
俺も混ぜてよ
「ぼっちゃま、おじ様からお電話です」
「あ?あぁ・・・」
中津から電話を受けとる
なんだっつーの、ジジイ
「もしもし」
「隼人か、どうだ?」
「どうだと聞かれても答えようがないです」
「まったく、お前は・・・・真理亜とこれから一緒に暮らすんだと伝えたか?」
「は?」
「なんだ?言ってないのか・・・・その洋館はホテルとして再利用する計画があってだな」
「勝手だな」
「その代わりに新居は用意してやる」
「なぁ、ジジイ」
「こんの、ガキが!・・・なんだ?」
「俺の親ってどんな人?」
「・・・・・真理亜から聞け」
けっ
電話切りやがった
中津に電話を返した
俺も彩花とじゃれたい!
「彩花、なにしてんの?」
「ん?この子真理亜ちゃんのお友だちだってさ」
彩花の手のひらにはネズミ
ひぃいいい!
「ねずみ!」
彩花が呆れ顔でため息
真理亜がくすくす笑う
「お兄様、ハムスターですよ」
「似たようなものだろうが」
ハムスターか
だいぶ年老いている
こんなののどこがかわいいんだか・・・
「真理亜、おじ様から聞いてるか?」
「はい?」
「ここから出ていかなきゃいけないって事」
「え・・・・」
真理亜はとても動揺しておろおろし始めた
「彩花さん、ごめんなさい。その子を返して」
「あ、うん・・」
彩花がハムスターを返すと
真理亜は小走りで逃げていった
どうしたんだよ・・・
「真理亜ちゃんはどうしたの?」
「知らんな、ヒッキー根性が染み付いてて外界に出るのが怖いんだろう、情けない」
「はは、君はキツい事言うね」
「それより彩花、外で散歩でもしようか」
「え?あー・・うん」
よし!中津いない!二人きりっ!
雪景色にうっとり
とても美しい
そしてそれよりも美しい彼女に見とれる
彩花はカメラを振り回す
撮りたいものを撮りまくってる
「はは、楽しいっ、、」
襲うぞ!襲うぞ!
・・・襲い・・たい
※元投稿はこちら >>