彩花を放っておけなくてマンション近くにある喫茶店に連れてきた
歩いてる間彩花はなにもしゃべらなかった
荷物の持ち帰りは中津に任せた
喫茶店には初めて入る
まぁ、悪くない雰囲気だな
窓際の席に向かい合うように座る
「彩花は何飲む?」
「・・・ホットミルク」
「そか、俺はコーヒー」
店員に注文をして彩花と向き合う
会話・・・なにから始めようか
こんな俺様でも元気付けてやりたいって思える
こんな感情にはなかなかならない
「葛城くん、冬休みさ」
「ん?」
「いいの?ほんとに・・」
彩花が首をかしげる
「あぁ、かまわんさ」
「お父さんから聞いたんだけど世界有数の資産家のおぼっちゃまなんだって?私なんかが付いてっていいのかなーって」
「かまわんってば。それに今は平民扱いだから」
「んー?」
「悪さをしてお仕置きされてる最中。贅沢もできん」
中津に貰った紙を取り出し、彩花に渡した
彩花はふんふんと興味深そうに読んでいる
「ここ、知ってる」
「ほへぇ?」
「・・・君って変な声出すね」
「日本語オボエタテダカラナ・・・で?何を?」
「雪女の伝説で有名だよ」
「ゆき・・おんな?」
なんだそれ・・・・
「雪女とは妖怪の事です」
中津!?
いつの間に・・・
「雪山で迷った人を惑わせ凍らせる妖怪です。」
「雪山で?無駄な事を・・・・冷凍マグロ工場で働けばいいのに」
「・・・・・・」
くだらないと言いたげな顔しやがって
彩花はにこにこしながら嬉しそうだ
きゅんきゅんするぞ、この俺様が・・・・
「前から行ってみたかったんだ!近くに撮りたい景色や建物もたくさんあるし」
「そか、俺が楽しませてやるよ」
体でな!
この歳で我ながらテクニシャンだからな!
彩花の処女は俺がもらおう・・・
なんて考えは
中津の殺気を感じて頭から消した
「彩花も写真が好きなのか?」
「うん、お父さんの影響もあるけど。外にいる事が多いと自然とそうなった」
「君の母親はさ・・・なんか」
「あぁ、私は母さんの気に入る器じゃなかっただけ」化
「器?」
「ま、それは気にしないで・・・ここの写真の洋館に泊まれるの?」
「そうだ!・・・・と思う!」
あ、知らん・・・勢いで答えてしまった
中津、助けろ!
中津に視線で助けを求めた
「お屋敷には客間はたくさんあります。ご心配なく」
よし、ナイスフォローだ中津!
宣言しよう!
冬休み中に彩花を抱いてやると!
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