目の前に黒い物体がある
たぶん元はたまご
姉さんがニコッと微笑む
「大丈夫、お姉ちゃん泣かないよ」
「泣いてもいいよ」
「うぇええん、、」
抱きしめてなでなで
幾分かマシになったと思ったけどたまにやらかしてしまう姉さん
姉さんは元々半ベジタリアンみたいな感じだったしな
果物とか野菜とかナッツとか中心で肉を焼く事を覚えたのは僕と再会するちょっと前
咲子さんもなんか呆れたように言ってたな
「彩花の食生活は原始人みたい」
って、、
まぁ、たしかに
でもまぁ
そのおかげでこんだけ綺麗なんだろうな
「昔、母さんに言われたんだけどね」
「ん、、グスッ」
「お花には栄養をあげないといけない、でもあげすぎてもダメ。根が腐っちゃうから。瑞希は花よ。
綺麗に咲くために食べ過ぎちゃだめ。でも食べないのもダメ。」
「私も言われたぁ、、」
「まぁ、僕は果物だけでもいいよ」
「ごめんよぅ、、」
僕たち姉弟は小食、ただ質は良いものをえらぶ。
母さんに植え付けられた躾は共通してる
まぁ、綺麗でいるためだから悪い事ではないんだけどね
1日3食は売る側の望み
食品が売れないと儲からない
食品が口に入る人の事は二の次なのだろうね
姉さんをなだめながらリンゴを切る
まぁ、幸せだ
えっちが無くてもね
ピンポーン
「ん、誰だろ?」
二人で顔を見合わす
こんな時間に来客?
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