帰国して次の日にはすぐ始業式だった
今年でもう高校三年生
来年は大学受験が控えてる
色々と頑張らないとなぁ
学校から帰宅すると姉さんも帰ってた
良かった、夕飯の買い出し一緒に行こうかな
姉さんがパソコンとにらめっこしてる
どうやら気付いてない様子
僕は声をかけずに黙って台所へ
姉さんの好きな純ココアをいれてあげる
姉さんの好みはちょっと変わってる
純ココアに豆乳を少しあとハチミツを小さじ一杯
これが好きらしい
あんまり甘くなさそうだけど
姉さんがフゥッと一息吐き出した
僕は暖かいココアを姉さんの前に置いた
そこでようやく僕に気付いたようでニッコリ笑う
好きだから余計可愛く思える
姉さん、仕事してる時はきりりとした目つきだし美人すぎてクールっぽいからギャップにどきっとする
「ありがとう、おかえり♪」
「ただいま、姉さん」
愛しい人、そばにいてくれて幸せです///
姉さんが僕の小指をつかんできた
どうしたんだろ
表情も何か思いつめたような顔
姉さんがうつむいて、しばらく間があってから
僕をまっすぐに見つめた
「瑞希くん、今年はもう高校3年生だね」
「うん、早いよね」
「.....来年は大学受験だね」
「うん?姉さん?」
姉さんがちょっと恥ずかしそうにでも真面目な口調で
「受かるまでさ。えっち、やめよう」
「ん…?」
「お勉強、集中できるように、ね?」
変なのかもしれないけど
僕はこのセリフを聞いて
姉さんに心から愛されてるんだなって思ってしまった
お互い欲しいし、えっち大好きだけど
我慢する時期、しなきゃいけない時期
二人の未来のために必要な我慢
なんだか愛しくなって抱きしめた
「うん、姉さん。それまで我慢しよう」
「へへ、えっち無くてもお姉ちゃん好きでいてくれるかな?」
「当たり前の事聞かないの、、」
「きゃー、、、」
二人で話しあって
決めたルール
キスとか手をつなぐのはok
でもえっちはダメ
二人の関係が始まってから飽きるどころかさらに深くなってしまって、
連休3日間寝ずにずっとえっちしてたり
普通の生活に支障をきたすような事にもなってたりするから
二人の性欲を戒めるためにもいい期間になる
修行だなぁ、過酷な
姉さんがもじもじしながら指をいじいじしてる
こんな姉さん見れるのは僕だけの特権、、、
「寝るときも別々ね、、、」
「はは、、だね、、」
一緒に寝たら理性なんか吹っ飛ぶからなぁ
勉強に集中しないと
まずいよね
事実、成績は少し下がってしまってるし
姉さんの手をにぎる
「息抜きはカメラデートしようね」
「ん、、」
姉さんは頷いて僕の頬を撫でた
こんなに愛おしい表情をして見つめてくれるのは世界でこの人しかいない
きっと、ずっと
この人しか…
自室で数時間勉強した
やはり何かしたい衝動に駆られる
でも我慢
勉強がんばらないと
少々休憩
そういえば咲子さんにメモリーカード貰ったけど
中身見てなかったな
自分のパソコンを起動して
メモリーカードを挿入する
頬杖ついてため息が出てしまう
姉さんを抱きたいけど抱けない
なかなかツライね
でも抱きたいから好きなんじゃないし
好きだから抱きたいの
別にそれが、無くたって愛してる
誰よりも、、
画面を開いてフォルダを確認
日付は10年前くらい
なんだろ。
写真のデータがたくさん
一つ開いてみる
データを開いた瞬間
どきっとしてしまった
そこに写っているのはショートヘアの綺麗な綺麗な男の子…
じゃない、女の子
これ、姉さんだ
モデルさんみたいにポーズを決めてる
幼い頃の姉さん…
うわぁ、、、うわぁ、、、
うわぁ、、、
すっごく綺麗
長身でボーイッシュな姉さん、、
ショートヘアも似合う、、すごく似合う、、
「瑞希くん夕飯でけたよん!」
パソコンの電源を急いできった
扉を少し開けて姉さんが顔を出した
姉さんが首をかしげる
「どした?」
「なんでもないよ、、」
「ネットでえっちな画像見てたのね、そうなのね。うんうん年頃だもんね」
姉さんがニヤニヤしながら、、扉を閉めた
、、
うわぁー、、どうしよ、、
てか、咲子さん、ありがとうございます!、、、
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