二人きりになれたらこっちのものだな
屋上の展望室に来た
遊具で子供が遊んでいる
「はは、かわいい」
彩花が微笑む
彼女は絶対に大人の女性になったら化ける
子供の頃かわいいと大人になると残念・・・って場合が多いが
彼女の場合、今も完璧だが大人になれば間違いなく・・・・うん!!
彼女を手にいれる
決めた
どんな手を使っても俺の妻にしてやる!
「彩花ちゃんは子供好き?」
「うん・・大好き」
「そっか、彩花ちゃんなら子供好きないい奥さんになれそうだね」
「はは、、ありがと、、」
照れ笑いがたまらない
抱き締めたくなる
だが・・・彼女はどこか寂しそうな影を見せる
なんでだろうか
「もうすぐ冬休みだね」
「うん・・・葛城くんはいいタイミングで転入してきたね」
「冬休みなんてのは初体験だよ。・・・あ」
忘れかけてた
双子の妹を迎えに行くんだっけ
正直どーでもいいんだけどな
妹なんて
彩花が首をかしげて俺の顔をのぞきこむ
かわいい!キスしてぇええ!、、、
「どしたの?葛城くん?」
「冬休みにさ、生き別れの双子の妹を迎えに行かなきゃいけないんだよ」
「へー、妹さんいるんだ?」
「最近まで存在を知らなかったよ」
「・・・私にも弟がいるんだ」
「ふーん?そうなんだ」
「ちゃんと・・・お姉ちゃんって呼んでもらった事ないんだ」
彩花が吐息を吐いた・・・息は窓を曇らせる
窓ガラスにハートの絵を書く
彼女の表情がひどく悲しげで
それもまた美しいと思ってしまう
「父さんは忙しくてほとんど家にいないから知らないんだけどね・・・・・私、母さんと仲悪いんだよね」
「へぇ?」
「冬休み、どうしよう・・家に入れてもらえないし・・・あ、これ父さんに内緒ね?心配されると困るから」
「・・・・俺と一緒に遊びに行こう!」
「へ!?」
彩花の肩をつかむ
彼女を俺のものにするステップ①だ!
「そんな悲しい冬休みなんかダメだ!俺と北国でトゥギャザーしよう!」
「は・・・ははっ、、君、面白いね、、、」
うし!いい感じ!
彩花が俺を見つめる
キスしていいのか!、、
「君もさ・・・寂しいの?」
心を見透かされた
俺の奥底を
すぐに離れた
「許可、もらっておいでよ」
「ううん、父さんには内緒にするよ・・母さんは心配すらしないしね」
彩花はカメラを取り出した
巻き取り式の古い奴だ
それを彩花は愛しそうに撫でた
「ちょっと楽しみ、、」
いい感じかっ?、、
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