夕飯を食べつつ現地についてからの事を話しあう
咲子さんが仕事に出掛ける間、僕らは好きにしてていいらしい
「師匠に付き添いしなくていいんっすか!、、」
「嬉しそうな顔しやがって、いいよ。旅費はもってやる。楽しみな」
「あざっすぅ、、、」
姉さんと二人で海外旅行かぁ
楽しみ、、、
翌日
空港で飛行機を待つ
咲子さんはパソコンを開いて仕事をしている
その姿は実にかっこいい
姉さんは搭乗口のほうをボーッと見ている
「姉さん?」
「ほら・・・この前は私一人で入ったでしょ?あそこ」
「あ・・・うん」
姉さんは目をうるませて胸をさすった
「キツかった、涙がとまらなかった」
「姉さん、、泣かないでよ」
抱き締められた
人いる!、、いっぱいいる!、、、恥ずかしいって、、
「もう離れないから、、グスッ」
「離さないから、、泣かないの、、」
「うぇえ、、素敵ぃ、、」
もう、仕方ない姉さん、、、、
抱き締めてぎゅーってしてやるっ
「んんっ、、」
「へへ、、、」
大好きだぁ、、、
「熱々はいいけどもう行こうかいな」
咲子さんの言葉で我に帰った
あちゃあ、、、恥ずかしい
「行こっ、、、」
はにかむ姉さんに手を引かれて
搭乗口へ
係員にパスポートを見せる
パスポートは昔つくっていたのだ
姉さんがふんふん頷いている・・・なに?、、、
「瑞希くんパスポート持ってたんだね」
「うん、昔ちょっとだけドイツに行った事あってね」
「へぇ、何歳の時?」
「10歳くらい?」
「・・・・どこらへんにまわった?」
「えと、観光名所は大体、とまったホテルはね・・・ああ、これ」
泊まったホテルの領収書がパスポートにはさまってたので姉さんに渡す
古びた領収書を見て姉さんがまた泣きだした
え?、、、え??、、、
「となりべやにいたぁ、、、うぇええ、、、」
「え!?、、、」
とりあえず落ち着かせて
飛行機の席に座った
三列シート
三人で座れる
姉さんまだ涙目、、、
「じじょー、、、」
「泣くな」
「これみてぇ、、」
「あ?・・・・ん?」
さっきの領収書を見せて咲子さんが首をかしげた
「このホテルはたしか・・・え?こんな昔のものまだ持ってたのか?」
「ぞれみずききゅんのー、、、」
「え、、、あ!、、」
咲子さんもびっくりしてる
「瑞希君、ここに泊まってた時、彩花と私は隣部屋にいたんだ」
え??
そんな・・・
「瑞希くんが近くにいたなんて、、」
姉さんになでなでされた
運命のいたずら・・・・・?
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