結斗とのスキンシップをすべて断つ事にした
もう取り返しがつかなくなる前に
「ママ、ちゅーは?」
「しない」
「・・・・・ママ?」
「はやく宿題しなさい!」
「ん・・・・・」
結斗はしゅんとして部屋に入って行った
ダメだ・・・
私らしくない
こんなの
でも、ダメ
結斗の精液を手で受けとめた時に胸がゾワッとして
キューっと・・・なった
結斗は子供だもの
だめよ・・・・ダメ
旦那が戻ってきた
ハグして出迎える
「ハニー、ただいま」
「ルイ、おかえり」
「・・・・・結斗は?」
「・・・・・」
「香織、なにかあったんだね」
「・・・・・」
はじめて話した
今まであった事全部
旦那は抱き締めて聞いてくれて
全部吐き出した私の頭をポンポンと撫でてくれた
「香織は必死だったんだよ」
「・・・・」
「結斗、呼んできて」
「うん・・・・」
結斗の部屋へ向かう
ドアを開けると
結斗が布団にくるまっていた
最近ずっと冷たくしてしまったから
かわいそうに
ごめんね・・・ごめんね
結斗を抱き締めた
「結斗、パパ帰ってきたよ・・・・あのね」
「ママ、好き」
もうその台詞を聞いて涙が溢れてきた
「ママも結斗が大好きよ」
強く抱き締めて
旦那のところに抱き抱えて行った
「パパ、おかえりっ」
「うんっ、結斗。ただいま」
旦那も結斗を抱き締めた
「結斗、いい子だったな。寂しかったろ」
「うん、、、うん、、、さみしかった、、でもママがいてくれたから大丈夫だった」
「そっか・・・そっか・・・結斗は強い子だな」
旦那が私を見て微笑んだ
「俺がいるよ。大丈夫」
「ありがとう・・・」
「ほら、家族三人でお風呂だ!」
結局寂しかっただけなのかな
結斗も私も・・・・
三人でお風呂に入った後
結斗を寝かしつけてから
久しぶりの夫婦の営み
「香織、愛してる」
「ううっ、、私もっ、、」
これ、好き、、、大好きっ
私は隠れスケベなんだろうな
翌朝恥じらいつつも服の乱れを直した
ドアが少し開いていたのに気付いた
やだ、結斗に聞こえてたらどうしよう、、、
それから
家族の生活が普通に戻った
結斗が学校から帰ってきて
にこにこしながら抱きついてくる
ちゅーはもうしてこない
あれは・・・もう忘れよう
愛した息子と交わした熱い口づけは
「結斗、お菓子あるよ」
「ママ」
「んー?」
「愛してる、ママ」
初めて聞いたセリフに
嬉しいならがらも微かに胸がザワついた
[完]
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