あっそれからまだあるの。ローションもお願い。えーと同じようなのが、二本あるけど。カネボウじゃなくて資生堂のやつで色は赤。
はい。ドアの隙間から、パンツと化粧品を手渡す。チラッとローションの値段が見えたが、一本三万円とは高過ぎだ。
ごめんなさいね。殿方に余分なことさせて。と母。
殿方というより息子だから大丈夫だよ。他はいいのかな?背中とか流そうか?と私。
有り難う。母さんも、すぐ上がるから大丈夫。
こんなやり取りをしていると。母が遠慮しないで、パンツから化粧品から。持って来させたりするのに、息子だけが意識して遠慮するのも変だろう!って。しっかり、度胸がついてしまって、母の身体をエゲツなく見てしまった。
あらあ、母さんの身体に何かついてるの?珍しそうにじろじろ見ちゃって。まあ寛司君女なしだからしようがないかあ。バスタオルで拭きながら母。陰毛が、チラッと目に入った。凄い母さんの○○毛だ!濃くて嫌らしい!
母さんそればっかり言ってる。要するに、持てない男って言いたいんでしょ!と生唾を飲み込んだ照れ隠しに私。
そうじゃないの。勿体ないと言いたいだけ。アハハと母が笑った。
浴室から退散して、自分のベッドへ。うーん?何かおかしいな。母さんって、わざわざボストンバックの中を俺に見るように仕向けた気がするなあ。母親の立場からすると。すぐ見つかるコンドームとか男からのハガキとか、息子に見られるのって嫌がるものでしょ。うーん?母さん何考えてるんだろう。わからんなあ。
どうしたの?難しい顔して
母がベッドでポカーンとしていた私の肩をポンと叩いた。我に帰る。母、鏡の前で髪の毛をドライヤーで乾かしたり、せっせと肌の手入れを始める。
さあ、終わった。お待たせしたわね。11時だね。
母、自分のベッドに腰掛ける。頭にはタオルを巻き、メークや口紅を落として、いつの間にか母親然としている。母の視線で、やはりベッドに腰掛けていた私を見た。何故か無言だ。
年相応の小皺とか、一重瞼のノーメークの素っぴんとかが、不思議なことに色っぽく感じられる。
母さんやっと長い1日が終わりそうだね。と到ってまともに私。
つられて母が、やっと口を開いた。
またアレじゃないの。昨日みたいに母さんを置いて。グウグウ寝ちゃうんじゃないの?母の目がいたずらっぽく笑う。
そんなことない。俺頑張るよ!と言おうとする前に。
さあ照明消しちゃうわよ。
母が、室内の照明を落とした。急にエロチックで、さあ!○ま○こするわよ!みたいなスケベな雰囲気に変わった。
寛司、母さんのとこに来なさい。もっとお話しましょそれから。アレも忘れないで持って来て。
嬉々として母のベッドに、身体を移しながら。アレって何?と母に聞いた。
あーん恥ずかしい。アレよコンドームよ。母さんまだまだ若いんだからね。バッグで見たでしょ。
暗かったので、よくは見えなかったが、母の顔が少女のように赤らんだような気がした。
私の心臓はというと。かつて経験したことがないトキメキで。早鐘のようになり始めた。
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