帰り道にあるスーパーへ寄ってから咲子さんの部屋へ帰った
「ただいま帰りましたー」
レオの足をタオルでふいてあげている間に胡桃ちゃんがずかずかあがって行った
「かわいいからわがまま聞いちゃうんだよね、仕方ない」
「西野さん、楽しそう」
「はは、、そう?」
さて、どうなってるんだろ・・・・
咲子さんは頭を抱えてる
姉さんは車のカタログを見て首をかしげてる
あー、姉さん見事にノックダウンしちゃったか
「あら、胡桃ちゃんと西野くん?」
「先生、お邪魔します」
姉さんがへらへら笑いながら手を振る
咲子さんが顔をあげた
ちょっとやつれてないですか?何があったんだか・・・
「あ?彩花の弟子?」
「はい、西野です!」
「ふぅーん、ほほう・・・よろしくね」
咲子さんがニヤニヤしながら僕と西野さんを交互に見た
なんだろ?
咲子さんが胡桃ちゃんを見た
「おや、花園胡桃」
「遊びに来た」
「はいはい、くつろいでってね」
「ん・・」
さて、夕飯作ろうっと
「瑞希くん、手伝うよ」
「あ、どうもです、、」
姉さんを奪い合った恋敵・・・・って感覚はない
いい人だもん、仲良くしたい
「私も・・・」
「胡桃ちゃんも手伝ってくれるの?ありがと」
「ふんっ、、」
三人で料理か
楽しいー、、
今晩は鳥の照り焼きサラダとオニオングラタン
あとは適当に簡単な物をいくつか
「じゃあ胡桃ちゃんは野菜洗って、西野さんは鶏肉の下準備お願いします」
「了解ー」
「ん・・」
二人に手伝ってもらえればすぐにできそうだな
胡桃ちゃんは野菜を興味深そうに見てる
「瑞希、これなに?」
「ん?玉ねぎだよ」
「ふーん、丸いのね」
「見たこと無かった?」
「うん・・」
料理として出された物しか見たことがないようだ
「瑞希くん、下味どうする?」
「塩と胡椒と・・・あと柚子粉をほんの少しかけてください」
「お、和風だねぇ、いいねぇ、、」
西野さんは料理できるんだな
うんうん、楽しい楽しい
こうやって誰かと楽しく時間を過ごせるなんて
一年前は思わなかった
すごく・・・変わった
「瑞希!西野!助けて!」
「へ?」
胡桃ちゃん泣いてる?
あー・・・・
たまねぎ・・・切ったのはじめてか
「びょーき?なんか涙が止まらない・・私しぬの?」
「はいはい、しにませんよ、ほら涙ふいて」
西野さんがハンカチで胡桃ちゃんの涙をふいている
胡桃ちゃんはちょっと照れてからハンカチをうばった
うん、いいコンビだ!
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