ごーるでんうぃーく・・・
姉さんは仕事が忙しいようだ・・・・
今日も朝から仕事・・・
はぁ・・・・寂しい
「だめだ!出掛けよ!」
姉さんがいなくてもしっかり自分で行動!行動!
二人で生きていくにはそれも必要
「髪型よし!おしゃれよし!」
よし、気合い入れて出掛け・・・・
ぴんぽーん
あれ・・・・・なんでこのタイミングで
ため息混じりに肩を落として玄関に向かう
姉さんかな?それともお客さん?
ドアを開けると見慣れぬ美人さんと犬がいた
ん・・・・?
「どちら様ですか?」
「・・・・・ふーん」
「あ、あの?」
美人さんが僕に歩み寄る
え?なに?変な人?
「君か、彩花の弟は」
「へ?、、は、はい」
「ほぅほぅ・・・ふむふむ」
犬が僕の横に来てじーっと僕を見上げている
ゴールデンレトリバー?
「あ、そうだ、彩花は仕事中だったか、君もおいで」
「え、え?」
腕を掴まれた
か、鍵しめさせてー!
今日の姉さんの仕事場に来た
撮影スタジオは都内に何ヵ所もある
姉さんは仕事に行く前に必ず今日の仕事場の名前を教えてくれるのだ
車からおりた
この女性の車だろうか?
レンタカー?
「レオ、弟くんと一緒にいなさい」
犬は返事をするかのようにしっぽをふった
レオ・・・レオ
なんか聞き覚えのある名前
僕の横にぴったりついて歩く
おりこうさんなワンちゃんだなぁ
スタジオ内に犬をつれてったらダメだから受け付け付近で待機してるように言われた
というか・・・自己紹介してなかった
「あ、あの!」
「ん?」
「境瑞希です!」
「あ、そっか、自己紹介まだだったね」
美人さんは胸ポケットから名刺をとりだした
月乃咲子・・・・さん?
「よろしくね」
「あ、はい!」
「さて、彩花はどこだろなっと・・・お、いたいた!」
姉さんが廊下の向こうから歩いてくるのが見えた
こっちをむいて
ハッとした顔をして
小走りでこっちにやってきた
咲子さんは微笑んで腕を広げる
あー、姉さんの大事な人なのか
「感動の再会ってやつだね、レオ」
レオは僕にぴったりくっついておすわりしてる
姉さんは
まっしぐらに
咲子さんの胸に
・・・・・飛び込まないで避けてから
僕に抱きついてきた
「瑞希くぅん、、しっかりシスコン弟になっちゃってぇ、、、寂しかったのかそーかそーか、、」
「ね、ねーさん、、後ろ」
「ん?、、」
姉さんは腕を広げたまま固まってしまっている咲子さんを10秒ほど見つめてから
「え、師匠!?」
師匠・・・・・?
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