モデルのおねーさん方と仲良くなって姉貴のような存在もできた
胡桃ちゃんも私の後を続くように日本に越してきた
今日もスタジオで撮影のお仕事
「日本でびゅーだね、胡桃ちゃん♪」
「うん・・、、、」
「ちょっと会わない間にまたぷりちーになったねぇ」
「うるさい、、」
あっという間に不機嫌女王様の肩書きをもらった胡桃ちゃん
優しい子だというのは皆分かってる
ぱちぱち拍手して近づいてきた中年男性・・・
「おつかれ、彩花、飲みにいくか?」
「爪橋くん、君の狙いは分かってるよ」
「なん、、、狙いだ?」
「私ってば勘が鋭いんだー♪」
「なんの事だ?うり、仕事まわしてやんねーぞ?」
ま、しゃーないな
酒は飲まずに帰ろう
モデルさんたちと爪橋さんで飲み会
[写真家のくせにいい気になってるー]
[自信満々でむかつく、私のほうが綺麗だし]
とか、影から聞こえてくるけど無視無視
見た目じゃないの
私には揺るがない自分があるからね
写真家としてのプライド
爪橋さんが私の肩に手を置く
「・・・抜け出して二人で飲まないか?」
「毎回言いますねー、嫌です」
「いい仕事まわしてやんねーぞ?」
「自分でとってきます♪」
「・・・一回だけ、な?な?」
「つまようじ君、奥さまに言いますよ♪」
「あ!?わかったよ、わかったよ・・・」
扱いやすい人だなぁ・・・男ってこんなもんか?
瑞希くんはどんな男の子になってるのかなぁ
久々の休日
Twitterで呟きつつ
公園に来た
前、家族が住んでいた家は無くなっていた
瑞希くんと母さんは近くの別の家に引っ越したと聞いてから
近所をぶらぶら歩くようになった
ここで、瑞希くんの手を引いて
遊んだのは片手で数えるくらいだけど
それでも強く強く心に残ってる
カメラを構えていくつか写真をとっていると
寂しげな表情の男の子が立っていた
可愛らしいその子は
私の弟だって思った・・勘だけど
近寄って話しかけて
名前を聞いて
私はすぐに抱き締めてあげたくなった
再会できた・・弟と
夢が叶ったと同時に
彼に恋をした・・・一目で愛しくなった
「おねーちゃん?」
「ん・・・」
「朝だよ?」
「んー、、」
夢・・・?
昔の事を夢で見るなんてな
「瑞希くん、おはぁよ」
ぎゅーっと抱き締めて
あぁ、ここに弟がいるんだって思うと嬉しくなる
「姉さん、朝御飯できてる、、」
「うんうん、そーかそーか、、」
「・・・僕じゃないよ?、、」
この子と一緒にいたい・・・いつまでも
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