目的地の空港についた
うーんと伸びて息を吸う
時差ボケしんどいー!
お腹すいたー!
キャリーバックをがらがら引いて外に出た
うひひ、なんていい天気!
私を歓迎してるぅ?
「・・・・・有村彩花さん」
「はい?」
振り返ると彼がいた・・・・
西野くん・・・・
「え・・・・なんで?」
「はは、お久しぶりです」
「案内役・・・えと」
「手紙読んでないんですか?」
読んでなかった
封筒を開いて手紙を見る
うわ、書いてある
なんて偶然だ・・・
彼とまた会うなんて
「彩花先生」
「は、はいっ!?」
「プロとして、お仕事サポートします、よろしくおねがいします」
西野くん、変わった
すごく変わった・・・
「あ、うん、よろしく!」
西野くんと握手してにっこり笑った
車に乗って宿まで向かう
車内の空気はぎこちない
「先生、瑞希くんはお元気ですか?」
「あ、うん・・」
「そ、そうですか」
「・・・ちょっと前に心中しかけた」
「はぁ!?」
西野くんが急ブレーキをかけた
いきなりこんな事言われりゃ、そりゃ・・・
「先生・・・」
「複雑なじじょーがあって・・・湖に入水心中しようとした、私からしようって・・・二人でしかけた・・・でも瑞希くんがギリギリで思い直して助けてくれた、泳いで私をひっぱってくれた」
こつんとげんこつをされた
西野くんが苦笑している
「貴女は本当に困った人だ・・本当に」
「ごめんなさい・・」
「泣かない!笑って!」
「はいっ、、、」
ホテルについた
なかなか名の知れたホテルだ
いつつぼしー!
とはいかないけども
きれいな噴水がある
「相部屋です」
「え?、、、」
「すみません、どうしようもなかったんです、予約でいっぱいで・・・あれなら俺は他のホテルに行きますけど」
「西野くんを信じます・・・襲ってきたらぶん殴る」
「しませんよ!てか女の子がそういう事言っちゃいけませんよ・・俺が貴女を守ります」
「ドキッとなんかしない、、」
「はいはい、荷物持ってきますよ」
「はぁーい♪」
西野くんはまた苦笑した
彼とふれあった日々は覚えてる
でも彼は瑞希くんの代用として、愛し合った
私の愛してるは偽りの言葉
そりゃ、好意はあったけど
好きになって愛しかけたけど
やっぱり違った
部屋についたら荷物を置いた
カバンを開いた
私の武器
命の次、瑞希君の次に大事なもの
西野くんはそれをちらっとみて苦笑した
「またすごい物買いましたね」
「これはテスト品だよ、メーカーから貰ったのさ」
さぁ、撮るぞぅ!
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