咲子さんの仕事に付き添ったり個人指導でバシバシスパルタ教育される日々・・
怒られてばっかりだけど楽しい、、、
「デジカメって便利だけど面白味がないですね」
デジカメを買ってもらった
父さんは渋々財布の紐を緩めてくれたけど
私が写真家になるのは反対らしい
咲子さんは呆れ顔でため息をついて私の頭を撫でた
「仕事の道具は面白味なんてなくていいんじゃない」
「そうですかー?」
「私はそう思うけど」
「へへ、私はフィルム巻き巻きするの楽しいんですけど」
「そうかそうか」
父さんは仕事が忙しいようだ
まぁ、日本にいた時もそうだったからな
ディナーは和食だ
イギリスに来てから思った事は
食べ物がおいしくない!
って事
日本に暮らしてて食べ物の当たり外れなんて気にしなかったけど
外食でおいしい食べ物を探すのは難しい
お菓子は悪くないんだけどなぁ
「ししょー」
「もぅ、幼稚園児か、君は・・・」
「嫌?」
咲子さんに抱きついてしまうのが癖になった
すごく落ち着く、、、
「好きになさい、、」
呆れ顔で私の背中を撫でる
「師匠、質問」
「ん?なに?」
「師匠はお父さんの事どう思ってるの?」
「はい?、、、」
なんか・・・咲子さんの顔が赤くなった気がする
「そ、そ、尊敬してるけど雑な人!」
「好き?」
「すす、す?すき?すきなわけない!、、」
図星・・・・?
師弟の愛かぁ
いいんじゃないかな
「師匠とお父さんが結婚してくれたら私のお母さんになってくれる?」
「や、、、、、、め、、、、やめ!やめ!、、、ほら!はやく寝ろ!、、」
追い払われた
咲子さんお父さんが好きなのかぁ
いい関係になればいいのに
血のつながったあの人は母親だけど
怖いもの・・・
瑞希くん・・・大丈夫かな
元気にしてるかな・・・
夜中に目が覚めた
うとうとしながらスリッパをはいた
喉が乾いたからなんか飲もうかな
お父さん、帰ってきてるかな
私ぐらいの年頃はお父さんが嫌いになるらしい
私は別になんともない
尊敬してるし・・・雑だけど
スクールの女の子たちは父親が嫌いだって
不思議だなぁ、私だけズレてる?
たしか近親交配を避けるために自然とそうなるらしい
本で読んだ
血が繋がっていれば・・・
もしかして、私は父さんの子じゃなかったり・・
あー、考えすぎ
私の勘は父さんほど鋭くない
父さんの部屋から灯が漏れている
帰ってきたのかな
「先生、おつかれさまです」
咲子さんと話してる?
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