弟・・・・
私の大事な大事な弟
ぎゅっと抱き締めて、私の腕の中で快感に狂う表情も愛しい
背筋に指を這わせるだけでびくびくっと体を震わす彼
母さんにされた調教のせいでこんなにも感じやすくなってしまっている
幸か不幸か・・・・私はそれを見てたまらなく興奮する
普通は女はこんなので興奮しないんだろうけどね・・・
おねえちゃん、きもちぃい・・・
私にしがみついてよだれをたらして肩で息をして
美しい肌、容姿、声、なにもかもが可愛らしくて
誰にも・・・渡したくない
昔・・・瑞希くんが小学校にあがる頃に両親が離婚した
父さんは仕事が忙しく家をあける事がおおかった
帰るのは月に一回あればいいくらい
母さんと私と瑞希くん、三人で生活しているようなものだった
でも・・・母さんは瑞希くんを独占していた
私を家の外に出して
瑞希くんと二人きりに
私は弟と遊びたいのに
母さんは私と弟を引き離す
私は父さんにもらったカメラで遊んだ
いつの間にか
夢中になっていた
父さんと二人でイギリスへ・・・飛行機なんて初めて乗る
海外生活なんて無理だよって言ったのに・・・
私は14歳・・中学生
あちらの学校に編入させてもらえるのかなぁ
「彩花、安心しろ、英語くらいすぐ覚えられるさ」
「いんぽっしぼー・・・」
「無理じゃないさ、はは」
お父さんは豪快な人だ
それに勘も鋭い、道に迷えば勘で目的地に着けるような人
お父さんは尊敬できる人・・・・でもお母さんは嫌い
「お父さん」
「なんだ?」
「瑞希くん、どうしてお母さんと暮らす事になったの?」
「あー・・・まぁ・・・な」
お父さんは渋い表情をして黙りこんだ
聞いちゃいけない事だったのかな
「彩花も理解できる年齢になったから言うが・・・瑞希は俺の子じゃないんだ」
「へ・・・?」
「お母さんが、他の男の人と愛し合って作った子なんだ」
「なんで?浮気?つまり?」
「あぁ・・・彩花とは半分血が繋がってるんだ」
難しい話
胸の奥がズキズキする
父さんは抱き締めて頭を撫でてくれるけど
嘘をついているような気がした
飛行機から降りて
荷物を受け取って
お父さんについて歩く
「お父さん、おなか空いたよ・・・あれ買って」
「あ?・・・あぁ、我慢したほうがいいぞ」
「へ?」
「まぁ、経験も必要か」
意味がよく分からないまま
売店でホットドックを買って一口食べて
「え?まずっ・・」
店員さんが首をかしげている
私は苦笑いして足早に立ち去った
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