姉さんの仕事は写真をとる以外にも色々あるみたい
カメラ会社から試作品を提供され、しばらく使ってみて評価する
よほど信頼されてないとこういう依頼はされないらしい・・・試作品の仕様を他のメーカーにバラされたりしたら大変だもんね
僕はロビーでぶらぶらと暇つぶし
姉さんは爪橋さんとガラス張りの会議室であれこれアドバイスをしている
プロの意見は貴重なんだろうな・・・
僕はやっぱり入室禁止だった
そりゃ、よくわからない高校生を入れるわけないし
ぶらぶらしてると綺麗なおねーさんがいた
「あら、瑞希くん」
「あ、こんばんわー」
受け付けのおねーさんとはだいぶ顔馴染みになった
姉さんについて来てるうちに顔を覚えられちゃった
「瑞希くん、飴あげる♪」
「わ、ありがとうございます」
「じゃ、私帰るね、またねー」
飴もらっちゃった
ラッキー、、、
飴をひとつ口に放りこんで
色々と考える
僕も姉さんと同じ道を歩むとしたら・・・
どんな準備がいるんだろう
うーむ、分かんない
姉さんは天才、その上に努力家
とても敵わないし真似できない
姉弟なら比べられるし注目されるし
注目されて、もし、姉さんと恋人だって事がバレたら・・・・あー、なんか考えすぎ!
いまだに胸にクる
近親相姦って・・・いけない事なんだよね
「みーずーきーくんっ」
背中に温もりを感じて振り返る
姉さんがにこにこしながら僕をキツく抱き締めている
「姉さん、仕事終わった」
「うん、終わったよー」
「もう帰る?」
「うん、、」
姉さん、もう顔が、、、
「おし、飲みに行くか!」
爪橋さんが肩をこきこき鳴らしながらそう言った
「つまようじ、一人酒か・・・中年の哀愁が漂うね」
「お前らを誘ったつもりなんだが」
「瑞希くん高校生だから夜遊び禁止なのー」
「はぁ?そんなルール破れ」
「だぁめです」
「じゃ、彩花だけ来い」
爪橋さんがニヤニヤしなが姉さんの肩を叩く
「まだ私狙ってんの?変態ーっ」
「はは、狙って悪いかよ」
爪橋さん、姉さんを狙ってるのか・・・・
僕は姉さんの腕をつかんで爪橋さんに一礼した
「今日は遅いのでこれで失礼します」
「おぅ、分かったぞ!またなー」
車に乗って家に向かう
なんだかもわもわする気分
「つまようじは良識ある変態だから襲ったりはしないだよねー」
姉さんが僕の気持ちを察したのかそう言う・・・けど
「姉さん」
「はぁい」
「帰ったらレイプするから覚悟してね」
「あ、、、」
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