えいぷりるふーる・・・
学校では嘘つき合戦が始まってる
みんな楽しそうだなぁ・・・と思いながらヒーターの近くの壁に寄りかかりクラスの様子を見ている僕
香織が近づいてきてにこにこしながら僕の肩を叩く
「瑞希くん、なんか憑いてるよ!」
「うそつきー・・・」
「へへー、どうかなー」
香織も壁に寄りかかった
「もうひとつ、嘘ついていい?」
「いいよぉ・・」
「瑞希くんを私のモノにしちゃう、絶対に」
「へ・・・」
香織の眼差しに僕は動けなくなった
香織はすぐに苦笑してごまかしたけど
すこし・・・ドキッとした
お昼・・・
「教師やめる!」
村田先生の嘘はなんかわかりやすい
「せんせー、やめないで!」
「嘘だよっ!」
「へへー」
香織と村田先生がきゃっきゃしてる
僕はもくもくとお弁当をがっつく
「弟子、反応わるい」
「嘘なんかよくないですよ」
「ノリが悪い子だねぇ」
母さんは言ってたっけ
言葉は道具みたいなものだよ
嘘をつくなら気をつけてつきなさい
・・・って
あまり軽々しく嘘をつけない
優しい嘘なら・・・たまに言うかな
帰宅すると姉さんがせっせとなにか準備している
「瑞希くん、夕方から仕事入ったんだ!」
「ほんと?夕飯の準備しようと思ったのに」
「んでんで、ちょっとついて来て欲しいんだ」
「へ?」
ま、いっかな
一人でいると退屈しちゃうし
「姉さんはエイプリルフールだけど嘘つかないね?」
「ん?・・・・嘘きらいだもん、私」
「そう?僕の買ってきたプリン勝手に食べたくせにネズミが食べたとか言い張ってたりしてたのに?」
「あ、、、それは、、、」
姉さんの手首をつかんで抱き寄せる
照れた顔を見るとどうにも我慢できなくなる
「今から嘘つくよ?」
「え?、、、」
「このままとろとろになるまで犯してあげる、仕事になんか行かせない」
「あ、、、」
姉さんの息が荒くなってきた
高ぶっちゃってる
「嘘なの?、、してくれないの?、、」
「お仕事あるんでしょ・・・」
「はぁ、、、してしてっ、、、」
「だめ、帰ってきたらしてあげる」
「ほんとぉ?、、、」
「さーね、どうかな・・」
姉さん、焦らすとかわいいんだよなぁ、、、
はぁ・・・いじりすぎたな
アツーぃ視線を感じながらも僕は着替える
こうやってじゃれあっていられる日々がとても幸せに感じられる
姉さんと生きていくには・・・
僕も姉さんと同じ仕事をするってのもありなのかも・・・
うーん、それはまだ考えても仕方ないかな
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