ビーフシチューを綺麗に盛り付けてパンと一緒にテーブルに出した
桂さんは嬉しそうに微笑んだ
最近よく笑ってくれるようになった
一口食べて僕の頭を撫でてくれる
「瑞希は料理上手なんだな」
「えへへ、、」
「彩花はまだ仕事か?」
「うん、そだよー、、」
しばらくして、姉さんが帰ってきた、、玄関でお出迎えする
「ただいまっ」
「おかえり、、」
「きゃー、、瑞希くぅん、、」
「ね、ねぇさん、、」
抱き締められるたび、幸せだなぁ、って強く思う
「夕飯なに?」
「ビーフシチューだよ」
「ナイス♪」
ほっぺにキスされた、、
姉さんは桂さんを見て軽く挨拶をした
「・・・・私より先に食べてる」
「悪いな」
「ヅラ減給」
「かまわんよ」
「・・・ふーん」
姉さんにもビーフシチューを盛り付けてあげる
家族三人で食事だぁ、、、
夢みたい、、
姉さんは僕の隣に座ってくっつこうとしたけど桂さんを見てすこし離れて座った
桂さんは苦笑した
「好きなようにしててくれ」
「別に気なんか使ってないもん」
姉さんはいつもどうりくっついてきた
父親にしてみればどんな気持ちなんだろう
自分の子供が恋人のように寄り添っているのを見たら・・・・
やっぱり微妙な気持ちなのだろうか
「瑞希くん、おいしぃ、、」
「よかった、、」
姉さんが喜んでくれたら僕も嬉しいなぁ
「瑞希、勉強はどうだ?」
「ん♪ばっちりだよ」
「そうか、がんばってるんだな、将来は何をしたいか決めてるのか?」
「んー、実はまだ・・・」
「そうか・・・何かやってみたい事があったらなんでも挑戦するといいぞ」
「うん、がんばる♪」
姉さんが僕の髪をいじりながらニヤニヤする
「私の弟子になる?」
「えーっ、、、」
「写真家はキツい仕事だしねぇ、薦めはしないよぅ」
「考えときます、、」
それからしばらく三人で会話した
すごく・・・あったかくて
家族って・・・かんじ
僕は楽しく話しているのに二人ともキョトンとしていて
あれっ?
って思った
涙が流れ落ちてるのに気づくのにすこし時間がかかった
「え、、、なんでだろ、、」
「瑞希くん、、よしよし、、」
「へへ、、、お父さんとお姉ちゃんがいて嬉しい泣きしちゃったぁ、、、」
なんか恥ずかしい
けど幸せ、、、
桂さんが帰り際
僕の頭をぽんぽんと撫でた
「また来るからな」
「うんっ、待ってる!」
桂さんもなんだか変わったなぁ
「さて、、」
「へ?、、」
「瑞希くんの泣き顔に高ぶっちゃったから今夜は寝かせないよ、、」
明日、、土曜か、、喰われるー、、、、
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