お父さんとはしばらく口をきかない
投げたカメラはキャッチされてしまったし
「結愛、弁当作ったぞ」
「・・・・・・」
「ごめんって!嫉妬するな!」
「・・・・・うるさい」
「結愛、愛してるよ」
「私、、、っ、、・・・・うるさい、、、、いってきます!、、」
弁当をつかむとお父さんは微笑んでいってらっしゃいと言ってくれた
学校で書類を書き終えて一息いれた
「ふぃ・・・」
ちょうどお昼か、お茶飲もうかな・・・
給湯室でお茶を淹れて休憩室でまったり
もう私も教師になって数年
まだまだひよっこだなぁ
お弁当は女教員用ロッカーにあるしとって来ないと
休憩室からだと遠いんだよね
廊下を歩いていると
あの子がいた
おぉ・・・かわいぃ、、
目の保養になるなる、、、
「あ、こんにちわ」
「瑞希くん、だっけ」
「はい」
お弁当箱持ってるな
チャンスっつ、、
「今からお昼ご飯?一緒に食べる?」
「あ、ぜひ♪」
うひょー、、、やった、、
私はかわいいものに目がないのだ
休憩室で待つように言っておいた
ロッカーからお弁当箱を持ってすぐに休憩室に戻る
「おまたせ」
「あ、早かったですね」
「さて、食べましょ」
お昼の相手ができてよかった
「先生ってクールですね」
「ん?そうかな?」
「大人って感じがします」
大人ぶってるだけで中身はまだまだ子供なんですがね
「おいしそうなお弁当ですね」
「ん?お父さんの手作りなんだ」
「へー、いいなぁ」
「君のは?お母さんが作ったの?」
「いえ、自分で作りました」
おお、なかなかやるなぁ
この年頃の子が料理をやるなんてなかなか珍しい
見れば見るほど綺麗で愛らしい子だなぁ
見てるだけで午後のパワー補充になる
「先生、僕、ここで食べてもいいんですか?」
「問題ないよ」
私がなんとかするからね!
帰宅した、まだお父さんは帰ってきてないか
お父さんのカメラが置いてある
ふーん、カメラってこんなのなのか
昨日の雑誌をパラパラめくる
有村彩花か・・・すんっ・・・・げー・・綺麗な子
んー、瑞希くんと似てないか?いや、違うか
もうひとつのページをめくる
私は食い入るよう見てしまった
いつの間にか彼女の撮る写真になぜか魅了されている自分がいた
「結愛、ただいま」
「・・・・・」
「結愛・・・」
「・・・・・・」
「お父さんは悲しいぞ!」
「あ?いたの?おかえり」
「・・・・夕飯は何がいい?お父さんがいいか、そうかそうか」
「あっさりしたものがいい」
「・・・・・おうけい」
夢中になるなぁ
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