数年後、教員生活にも慣れてきた
佐方先生はようやく子供ができたらしく育児休暇をとった
お昼が寂しくなったなぁ・・・
姉貴、はやく復帰してください・・・切に願う
新学期、新入生、新しい事ばかりで忙しい
放課後に調べたい事がいくつかあったので図書室へ
うちの学校はなかなか広い図書室なんだよね
洋書も置いてあったり
貸し出しの管理はパソコンでしている
図書委員の女の子が挨拶してきたので私も微笑んで返した
椅子に座り、書類を広げる
一人、男の子が隅のほうの席に座って本を読んでいる
私は目を擦った
いつも見ている漫画からそっくりそのまま出てきたようなきれいなかわいい子
人間じゃなく美術品のようだ
・・・・普通じゃない感じはした
何か暗いものを背負ってる気がする
見とれていると私の視線に気づいたようだ
微笑んで一礼した
きゅんとしてさらに釘付けになる
やべー、、、かわいい、、
めちゃめちゃ可愛がりたくなる、、
よし、近づいてみるか
「こんにちわ♪」
「あ、、こんにちわ」
「新入生かな?」
「はい」
肌も白く美しい
高校生・・・なのよね?
普通の男子高校生ならもっと男くさいのだけど
この子はちょっと異様なくらい綺麗
なんでこんな・・・?
「境瑞希っていいます」
「村田です、国語の先生してます♪」
「へ、じゃあ国語の授業の時はよろしくおねがいします」
ニコッと笑う
も、持ち帰りしたい、この子、、、、
誘拐しよう!そうしよう!
私の教員生活短かった!
「僕、そろそろ帰りますね」
「え?」
「夕飯作るんで」
「も、もう少しお話しようよ?」
瑞希くんは鞄を持ってニコッと笑った
「先生、また明日お話しましょ♪」
すたすたと歩いて帰っていった
あの子、、、なんなの、、
普通さ、男子高校生なら女教師を取って剥いで喰らうくらいの性欲あるだろうに、、、
不思議な子だな
興味が沸いてきたぞ
帰宅するとお父さんがなにかゴソゴソと箱を開けて取り出していた
「なにしてんの?」
「カメラ買った」
「変態」
「は?、、」
「えっち」
「ち、違う!お父さんはハメ撮りに使うために買ったわけじゃないぞ!」
「は?何言ってんの?きも、しね」
「・・・・」
夕飯は和食かぁ
たまには煮物もいいかもね
「で?」
「・・・写真家に誘発された」
お父さんが雑誌を開いて見せてきた
美少女写真家、有村彩花、海外で連続受賞
私は静かに微笑んで
傍らにあったお父さんのカメラを投げた
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