姉さんにもらったプレゼントは銀で作られたペン
お勉強がんばれって意味だろうな
高そうなペンだなぁ
大切にしなきゃ!
朝、誰もいない部屋に向かって言ってしまう
「姉さん、行ってきます・・・・・・あ」
もう癖になってる
ここの暮らしにももう慣れたんだよなぁ
完全に心の拠り場
僕の家・・・
学校についた
冬休みがあけて大分たったけどみんなユルユルしてる
挨拶をして、寒いからコートを羽織ったまま椅子に座る
かばんを置いて教科書を机にいれる・・・あの件で少し勉強が遅れてる、予習復習はしてたけども、さすがに追い付かないとなぁ
「瑞希ぃ!」
「なにー?」
「今度合コン行こうぜ!?」
「やだぁー♪」
「うぉおぃ?なんでだ!」
「合コンは二十歳になってからだよ?」
「そんな法律はねぇ!・・・・・・・え?まじ?嘘だろ?」
「えへへ♪知らなぁい♪」
ガラッ
村田先生が入ってきた
朝礼だ、学校のはじまり
きっちり聞こう
「はいはい、さっさとお座りー」
村田先生はなんか上から目線なんだよね
まぁ、教師だから上から目線でいいんだけど
村田先生が眼鏡をクイッと上げた
「急だけど転校生を紹介します」
「うぉおお!」
男子生徒から歓声があがる
女子、とは言ってないんだけどね・・・
「はい、牧田さん入って」
その名字に聞き覚えがあった
入ってきた女の子
かわいらしい顔つき
やわらかい雰囲気
あ、僕、この子知ってる
女の子は照れながら一礼した
男子の歓声があがる
すごい、このクラス猛獣ばっかりだ
「ま、牧田香織です!よろしくおねがいします!」
自己紹介をして一礼した
「はい、みんな仲良くしてあげましょう、では・・・・・うん、瑞希くんの後ろの席が空いてるね、そこに座りましょうか」
僕と目が合ってハッとした顔をする
香織・・・
「瑞希くん?」
「香織、久しぶり!」
「わぁあ、、久しぶり」
彼女は幼馴染み
小学校6年生までは一緒だったんだけど香織が転校しちゃったから離ればなれに
母さんがいたからもちろん家で遊ぶなんてできなかったけど
学校では仲良くしてて校庭で遊んだり図書室で本を読んだりした
彼女だけだった・・・本が好きな子は・・・
香織は嬉しそうに僕の後ろの席に座った
男子生徒からなんか変な眼差し・・・え?・・・・え?なに?
「瑞希!てめぇ!」
「恵まれボーイめ!」
村田先生ニヤニヤしてるし
野次らないでほしいんですけど、、、
幼馴染みがやってきた
なぜか波乱の予感
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