村田先生が頬杖をついてニヤニヤしながら僕と姉さんを見ている
姉さんが僕を抱き締めて村田先生をにらむ
「どーも・・・私がいない間、瑞希くんがお世話になりました」
「はいはい、お世話しましたよ、色々と♪」
姉さん痛い!痛い!、、、、、
すごい嫉妬してる、、、
急に香織が姉さんの袖を掴んだ
「あ、あのっ!、、、」
「あー!君が香織ちゃんか!久しぶりぃ、、、」
「お、覚えててくださったんですか?」
「うんうん♪かぁわいい、、」
「だ、大ファンです!」
「きゃー、、うれしい、、」
お昼ごはんは四人で食べた
美女三人に囲まれながら食事なんてずるいって後で男子生徒にいじられるな、、、
お昼休憩が終わり
姉さんと離れなきゃいけなくなる
「瑞希くん、勉強がんばるんだよ?」
「・・・うん」
「まっすぐ帰ってきてね?」
「・・・うんっ」
繋いだ手を
名残惜しそうに離す二人
きっと恋人に見えるだろうな
離れたくない・・・離れたくないよ・・・帰るまで、あと授業が3つもある
「彩花さん、ぜひ我が校の歴史についてお話したいのでご一緒にお茶でもいかがですか?」
村田先生がウィンクした
姉さんはキョトンとしたがどういう気遣いか察して頷いた
「あ、じゃあ、、、、ご一緒します!ついでに写真もとっちゃおうかなぁ、、、」
「ぜひぜひ、お願いします♪」
村田先生はグッと親指を立てた
「んじゃ、休憩時間は来なさいよ、弟子」
「あ、はい!」
あー、姉さんが学校にいてくれる
なんか・・・やる気出てきた
「瑞希君、元気でたね」
「あ、あはは、、」
「お姉さん、テレビで見ても綺麗だけど生で見てもすっごく綺麗、瑞希くんと似てさ♪」
「うー、、、」
さて、クラスに戻ると案の定みんなにいじられた
「感動の再会か!ずるいぞ!」
「姉弟の深い絆!感動した!ずるいぞ!」
「綺麗な姉さん!ずるいぞ!」
からかうなー、、、
「あー!うっさい!、、、」
授業に集中しなきゃな
授業中
窓から校庭を見ると村田先生と姉さんが話をしながら写真をとっているのが見えた
本当に写真撮らせてるんだ、村田先生
姉さんがカメラを構えて
僕に気付いて
カメラを構えながら手を振った
なんか照れ臭くてむず痒い、、、
僕も小さく手を振る
あー、よかった、姉さん・・・・・
無事、帰ってきてくれたんだ
よかった・・・よかった、、、
「はい、境くん、この問題やってください」
「はいっ!?」
「余所見してた罰です」
「はぃ、、、」
うー、、、恥ずかしいぞ、、、
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