イギリス、一言で表すなら
食べ物の不味い国
・・・・・・・ついた
ついたぞ!
空港から出て大きく息を吸う
相変わらず渋滞だらけのロンドン
この国に師匠が一人いる
父さん・・・桂じゃなくて
あー、つまり義父の友達
フィッシュアンドチップスは悪くないんだよねー
すこしレストランで腹ごしらえしてから行こう
イギリス訛りの英語はさすがに真似できないなぁ
瑞希君、元気かな
私、浮気しちゃった・・・・・いや、キスだけだし気持ちも瑞希君にしかないけど
西野くんが哀れで私も罪悪感を感じて
体を許しかけた
西野くんがその気だったらセックスしてしまっていただろうな・・・・結局彼は諦められたようだけど・・・あー、私、最低
どうしよ・・・このまま黙ってるのは嫌だな
ネットに接続する
国際電話もかけられる
瑞希くんに告白する勇気はない・・・
レストランを出て師匠の家に向かう
ロンドンタクシーに乗って家まで数キロ
ついた・・庭のある小さな家・・・
「レオー!」
おっきなゴールデンレトリーバー
綺麗な毛並みは変わらない
ちょっと老けたかなぁ?
抱き締めて頭をなでなで
「彩花、いらっしゃい」
「ししょー♪」
「あんたはホントにハグが好きねぇ」
師匠は日本人だ
月乃咲子
父さんの弟子で私の師匠
男顔の美人で綺麗な黒髪
彼女に憧れて私も髪を伸ばした
家の中に招かれて紅茶とスコーンをいただいた
「どう?旅は」
「いい写真撮れましたよ」
咲子さんにあの大木の写真を見せた
ちょっとうっとりして苦笑して、最後にため息をついた
「すっかり私を越えたな」
「えへぇ、、」
「ま、ゆっくりしてきな、他の写真も見せて」
「はぁい♪」
写真を見せていくつかダメ出しをくらった
日々精進せねば
「ししょー・・・」
「んー?この写真は・・うむもうすこし絞って・・」
「浮気って・・・罪ですよね」
「あ?」
「・・・・」
「ははぁん?日本に恋人がいるのに旅先でセックスしたわけか」
「・・・キスだけです」
「はぁ!?何歳なの君は!」
咲子さんがちっちと指を横に振る
「黙っとけ」
「ん・・・できません」
「成長したと思ったけどまだまだ子供ねぇ・・」
夜、寝室を借りた
ベットに寝転んで
瑞希くんに電話をかけた
「あ、姉さん?」
「瑞希くん、元気?」
「うん、元気だよ」
最近あった事を聞いたりした
私はどうしても黙ってられなかった
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