怪我の間、学校での行動はある程度縛られる事になった
なるべくだれかに付き添ってもらう
トイレは職員室近くの車椅子用トイレを使う・・・など
手、骨折してなくてよかった
つかまる所さえあれば便座に座れるしね
トイレまで付き添ってもらうなんてやだもんね
「体育はしばらく見学ね」
「っし!」
「こらこら、ガッツポーズしない」
村田先生にデコピンされた
うん・・・だって体育嫌いだもん
だからひ弱なんだよって言われるだろうけど
筋トレしてるからいいでしょ
クラスに向かう
一人でも移動できる
「お!瑞希!」
「おはよ」
みんな集まってくる
車椅子に座ってるとみんなが高く見える
僕だけ幼児みたいー、、、
「よしよし、これで瑞希にいたずらできるな」
「やめれー、、」
机の所へ
椅子は無くていいから近づくだけ、楽チンだ
隣の席の香織がつんつん服をつつく
「瑞希くん、付き添い担当していい?」
「香織、、?うん、、」
「よろしくね、、」
香織が微笑む
かわいいなぁ
朝礼がはじまる
担任の村田先生が黒板に今日の予定を書き込む
「えー、本日から新学期ですね。外したハメを元に戻してしゃんとしましょう」
「結愛ちゃん海行ったー?」
「水着姿見せてー」
「俺と海水浴デートしてー」
高校生ってこんなセクハラ発言するもんだっけ
村田先生は振り向いてニッコリ笑った
天使のような笑顔、、、
これは・・・めちゃくちゃかわいい、、
「ふふっ♪・・・・・エロいガキに付き合う暇はない、顔洗って出直して来い」
「うぉー♪」
野郎ども歓喜
女子たち沈黙
なにこのクラス・・・
「ま、海なら行ったけどね。瑞希くんと香織ちゃんで」
は?、、、
なにこの教師
煽りたてた野郎共の欲望を嫉妬に変えて僕にぶつける気?
「瑞希!てめぇ!」
「結愛ちゃんと香織ちゃんの水着姿見たのかよ!」
「もうなにも助けてやんねぇ!」
なにか言い返したくても言い返せない、、、
村田先生が隅のほうで他人事のようにあー大変ですねー的ににやにや笑ってる、、、
鬼畜すぎる!この教師!
「あー、ちがうの!海っていっても港の近くの市場だよ?」
香織が割って入ってくれた
「いちば・・・魚とか売ってるとこ?」
野郎どもが静まった
もう・・・・疲れた
始業式
クラスのみんなと別ルートで香織につきそってもらってエレベーターで向かう
「瑞希くん独占できる!」
「やめぃ」
「えへ、、」
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